2017年10月22日
薬草の知恵を学ぶ教室@森野旧薬園:薬草狩りと薬酒づくり
奈良県宇陀市(当時の阿騎野)は、推古天皇が薬狩りをしたという日本書紀にもでてくる伝統的な薬草生産地。朝廷は阿騎野一帯を「禁野(しめの)」とし、独占的に狩りをしていたそう。男性は猟を、女性は薬を摘んだといいます。
古来から人は、自然の知恵を学び、野とかかわりながら生きていたのですね。
ランチには今阪屋旅館に伝わる薬草弁当をいただきました。
薬草に関する研究をしておられた6代目がまとめた「妙薬30種」を元に、いまは8代目が受け継いで葛刺しや胡麻豆腐に自家菜園で摘んだ薬草の天婦羅など体に優しい薬草料理をつくっておられます。
3階のお部屋で、かぎろひの山々を望みながら、おかみさんに万葉集の歌を披露していただきました。オペラのような美声です。
3月下旬~11月初旬までの期間限定です(2500円)。
90年以上続く松月堂さんの伝統的な和菓子「きみごろも」。
見た目は、揚げ出し豆腐のようですが、食べてみると、さくさく、ふわふわ!
メレンゲのような食感でかなりユニークな和菓子です。
そんな薬草の地で、定期的に薬草の知恵を学ぶ観察会を行っています。
観察するだけではなく、実際に植物を使ってみたり、手作りする暮らしをシェアしていけたらとおもいます。
今回は、雨で足下の悪い中、午前中は、森野旧薬園で長年栽培管理をされている原野さんに園内をご案内いただき、栽培から薬草の使い方、効能まで丁寧に教えていただきました。
ランチには、6代目当主が出版された民間療法の本「妙薬30種」をもと作っていた健康食が薬草料理を堪能。
そして、午後は約20種類の薬酒を漬けておられる山の達人の藤本さんを講師として、雨の中実際に山を歩き、採集させていただきました。
森野旧薬園にて薬の探検 |
アマチャ(甘茶) |
森野旧薬園の菜園図 |
ランチには今阪屋旅館に伝わる薬草弁当をいただきました。
薬草に関する研究をしておられた6代目がまとめた「妙薬30種」を元に、いまは8代目が受け継いで葛刺しや胡麻豆腐に自家菜園で摘んだ薬草の天婦羅など体に優しい薬草料理をつくっておられます。
3階のお部屋で、かぎろひの山々を望みながら、おかみさんに万葉集の歌を披露していただきました。オペラのような美声です。
3月下旬~11月初旬までの期間限定です(2500円)。
90年以上続く松月堂さんの伝統的な和菓子「きみごろも」。
見た目は、揚げ出し豆腐のようですが、食べてみると、さくさく、ふわふわ!
メレンゲのような食感でかなりユニークな和菓子です。
さて、午後からは山へ。
雨がひどいので山はあきらめていたのですが、道ばたからとれる薬草もある、とのことで、ご案内いただき、「ツルニンジン」「マタタビ」「サンシュユ」「ナツメ」4種類の薬草を採集しました。
ナツメ採集中 |
蔓ニンジンは、5年間かかって、人差し指くらいの大きさの根に成長するそう。
年数がたった株ほど、葉が大きく、茎が太いのが見分けポイント。
蔓をたどり、つちを掘っていきます。
ツルニンジン |
これは大ヒット!10年ものだそう! |
上のはたぶん15〜20年ものとのこと! まるでハリーポッターにでてくる泣きまくる生き物みたいです。 |
カラスウリ |
3種類のニンジン酒(ツルニンジン、チョウセンニンジン、トチバニンジン)飲み比べ |
センダン |
マタタビは高枝ハサミで穫る |
採集のあとは、大宇陀にある古民家ゲストハウス「奈の音」さんにご協力いただき、お庭で根を洗い薬酒作りのワークショップ。
薬酒のできあがり。
さて、1年後、それぞれどんな味になるか楽しみです。
次回は、11月3日(金・祝)、午後からまた薬草観察会を予定しています。
すでに10名ほど先約いただいています。
少人数での勉強会にしたいのであと5-6名ほどで閉め切らせていただきます。
よかったらご連絡ください。
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