2021年1月14日
世界の保存食と手仕事講座 ~干し棗ペーストづくり~(オンライン講座)
薬膳食材として使われる棗ですが、自然な甘さがうれしい甘味料にもなります。
月餅にも最適ですし、和のスイーツや、ヨーグルト、ジャムとしてもアレンジできます。
ちょうど2月12日は春節です。月餅のレシピもお伝えします。
<学び方>
・事前にオンラインで準備物リストを送ります。
・当日は、zoomで全国のキッチンをつなぎ、一緒に仕込みます。
・棗が手に入る人は、資料のみで大丈夫です。
お送りする棗は、通常の棗よりも大きい新疆の特産品です。
<各自準備してもらうもの>
鍋、ブレンダー、漉し器、棗、黒砂糖、塩、油
<参加費>
資料のみ 3000円(台湾文庫会員 2500円)
棗つき 3500円(台湾文庫会員 3000円)
<送付するもの>
・事前資料:準備物リスト
・当日:薬膳と薬草、植物の暮らしへの活かし方などを共有
・講座終了後:zoom録画ビデオ、アレンジレシピ集
・新疆の棗(80g+送料)<オプション>
<主催>
里山文庫(台湾文庫)
農大卒業後、食と農をテーマにアジア農村の古老を尋ね歩き、保存食や植物利用の知恵を学ぶ。奈良の古民家をセルフリノベし台湾文庫をオープン。
農学修士/通訳案内士(英語・中国語)
植物民俗研究家/薬膳師
<キャンセルポリシー>
データでの送付になりますので、資料送付後はキャンセル不可になります。
参加できなかった方は後日映像をお送りします。
2021年1月10日
自宅にお茶が届く「食べるお茶料理教室」オンラインクラス(募集)
お茶の葉を使った料理といえば、お抹茶のスイーツやラテを思い浮かべる人も多いと思いますが、中国ではお茶の葉を使った料理を「茶膳」とか「以茶入菜(茶菜)」と呼ばれたり、タイやミャンマーでは漬物だったり、調味料だったり、スープに入れる野菜だったり、実に多様な使われ方をしています。
今回のオンラインお茶料理教室では、宇治茶の産地である和束町のお茶農家民宿「えぬとえぬ」の女将北紀子さんとのコラボで、お茶を飲みつつ食べ方も学べる日本茶料理と、中国茶料理の会を開催します(お申し込みは日本茶コースはえぬとえぬ、中国茶コースは里山文庫へお願いします)。
日本茶料理
「抹茶」「煎茶」「玉露」「番茶」「てん茶(抹茶に引く前の茶葉)」などいろんな茶種がありますが、特に「てん茶」はほとんど一般に流通することがなく、あまり目にしたことがないのではないでしょうか。お茶の葉を食卓に取り入れる茶農家ならではのアレンジを一緒に楽しみましょう。
◼️ 日程2月13日(土)14:00~16:00
テーマ「抹茶」
内容:ボンボンショコラ、抹茶のホットホワイトチョコドリンク
3月13日(土)14:00~16:00
テーマ「てん茶」
内容:お茶蒸し料理
春キャベツと鰆のてん茶蒸し、茶殻ソース、てん茶天ぷら、てんちゃの飲み方
◼️ 参加費 各日 4000円
(お料理にあった茶葉とレシピを事前に送付します。その他の材料は各自ご準備ください)
◼️ 定員 各日 8名
◼️ 講師
◼️ 申し込み方法
enutoenu@gmail.comへ①氏名 ②メールアドレス③ご住所 ④お電話番号 ⑤一言(あれば)をお送りください。
中国茶料理
お茶の起源は薬でした。食養として取り入れられているお茶文化を陰陽五行と季節の中でアレンジしていく知恵を学びます。それぞれの月のテーマに合わせたお茶が届きます。◼️ 日程
2月27日(土)14:00~16:00
テーマ「烏龍茶(青茶)」
内容:茶香油飯、茶葉蛋
(お話:アジアのお茶料理文化について)
3月27日(土)14:00~16:00
テーマ「緑茶」
内容:緑茶蝦仁、緑茶のベジワンタン
(お話:中国五大茶と陰陽五行と茶膳)
◼️ 参加費 各日 4000円
(お料理にあった茶葉とレシピを事前に送付します。その他の材料は各自ご準備ください)
◼️ 定員 各日 8名
◼️ 講師
オランダの農業大学卒業後、食と農をテーマにブータンやインド、タイ北部、台湾原住民の村を尋ね歩き、古老たちから保存食や植物利用の知恵を学ぶ。奈良の古民家をセルフリノベし里山文庫(台湾文庫)をオープン。
◼️ 申し込み方法
下記のフォーマットからお申し込みください
https://forms.gle/LJ9Fvt4MwqpyZipb8
注意事項(日本茶コース・中国茶コース共通)
※ zoomでのレッスンになります。携帯かPCでzoomに繋げられる方。※事前にレシピと茶葉を送付しますので、送付後はキャンセル不可になります。欠席の方には、録画ビデオを送らせていただきますので、好きなタイミングで視聴いただけます。
※申込先は、日本茶コース、中国茶コースで別になっています。両方ご参加される方は大変お手数ですが、別々にお申し込みください。
2020年11月24日
古代染色ラボ第4回型染め防染用ネバ糊づくり
古代染色ラボでは、草木染めに使う媒染剤や灰汁、糊などを手作りしています。今回の記録はねば糊づくり。型染めに使う防染用の糊を作りました。
<テーマ>
第1回 :お歯黒
第2回 :柿渋
第3回 :灰汁(藁灰と麦灰)
第4回 :ねば糊
第5回: 生薬
型染め防染用のネバ糊作り
<材料>
もち粉 120g
糠 50g
塩 40g
お湯 320g
石灰 5g
<作り方>
①糠をフライパンで炒ってきつね色になったらすり鉢でなめらかになるまで擦る
②もち米と塩を混ぜて練り、お団子を作る
③蒸し器で40分蒸す(台湾大同の電鍋を使うと便利)。
④蒸している間に型を掘る
⑤蒸しあがった団子に石灰を少しづつ足しながら素早く練る
⑥ペースト状になったら型で糊を置く
⑦型をはずしてできあがり
作り方はこちらのブログを参考にさせてもらいました。
次回のテーマは身にまとう薬草。奈良は薬草の産地ということで、生薬を深掘りします。
2020年11月9日
お歯黒と灰汁から作る古代染色ラボ〜発酵と植物と色の研究室〜
お歯黒づくりと植物の灰汁

昭和初期まで使われていたというお歯黒を見たことありますか?乳酸発酵で1ヶ月かけてつくるんですが、歯を染める以外に、むちゃくちゃいい天然の媒染剤なんです。草木染めしたことある人は、天然の媒染剤がほとんどないことに気づくはず。でも染色講座はあっても媒染剤を作る講座はないんですよね。
それを自分たちで研究しながら手作りしようというメンバーが集うマニアックな実験室「古代染色ラボ」が9月に始まり、月一ベースで今日が第3回。
第1回に作り、各自で2ヶ月間乳酸発酵させたお歯黒を持ち寄り、お茶とクロモジのお歯黒媒染+灰作りでした。
ph試験紙で各自のお歯黒の酸度を測る
シルクのハンカチをクロモジ、お茶で染めた後にそれぞれお歯黒媒染します。
お歯黒がタンニンに反応するのですが、微妙に色味が違います。
自主研究室だけにラボメンバーがみな個性的で面白すぎです。
次回は、ねば糊づくりと型を彫るところから柿渋染めをします。
2020年10月22日
食養民泊〜泊まれる薬膳教室はじめます〜
\食養民泊、泊まれる薬膳教室はじめます/
旅を仕事にしてきましたが、従来の旅のあり方に疑問を持ち、この間、本当にやりたい旅の形を考えてきました。ここは宿泊しにいくことがメインではなく、あくまで教室参加者向けのオプション。世界の食と農の本をゆっくり読みながら、料理を作って、加工品を仕込んで食養生をしながら生き方を語る。暮らしを探求するプログラムがメインの宿です 。
民泊概要
薬草教室、染色、台湾薬膳、加工品クラスなど、里山文庫(台湾文庫)で開催するイベントや教室への参加者向けに民泊を始めます。教室プログラムと合わせてお申し込みください。
宿泊費 3000円/人(素泊まり)
定 員 2名〜6名(女性限定)
チェックイン 16:00
チェックアウト 10:00
営 業 日 金土日・祝日
ウェルカムドリンク:薬草茶または台湾茶
アメニティ:シャンプー・リンス・バスタオル・薬湯(特製漢方入浴剤)
図書室:アジアの食と農をテーマに集めた世界の書籍や資料を展示しています。館内での閲覧は自由に見ていただけます。
教室プログラム
・台湾薬膳教室
つきいちで開催している薬膳教室の内容を2名以上のリクエストがあれば、いつでもお好きな日にご予約いただけます。
ランチ:10時〜13時(ランチを一緒に作ります)
ディナー:17時〜20時(ご夕食を一緒に作ります)
参加費:5000円/人(2名〜6名)
・加工品クラス
つきいちで開催している保存食や薬草などの加工品クラスを2名以上で随時リクエストいただけます。作ったものはお持ち帰りいただけます。
(例)豆腐よう、金柑醤、棗泥、薬草茶、腐乳泡菜など(応相談)
参加費:5000円/人(2名〜6名)
・染色講座
季節に合わせてお庭の植物または生薬を使ってお好きな布を染めていただけます。
・よもぎ 4月〜6月
2020年10月21日
加工品クラス
保存食や発酵食、薬草など加工品クラスを月いちで開催しています。
日程が合わない方は、2名以上でのご参加で、開催日をリクエストしていただけます。(プライベートレッスンになるので参加料金が異なります。)
10月のクラス
10月18日 (日)14:00~15:30「腐乳」づくり
・紅油腐乳
・腐乳キムチ
※お時間ある方はお菓子をちょっと持ち寄りお茶タイム
※保存食のお土産付き
11月のクラス
「醤」の研究
<メニュー>
・香菇素蚝油
・金桔醤
12月のクラス
12月20日(日)14:00-15:30「薬草」の研究
・お屠蘇
・薬草入浴剤
・お茶タイム
3500円(台湾文庫会員 3000円)
2020年1月〜
4500円(台湾文庫会員 4000円)
プライベートレッスン
5000円/人(2名以上でお好きな日に開催)
(天理市成願寺町197-1)
※駐車場がありません。お近くの駐車場にお願いします。
台湾薬膳クラス
台湾薬膳クラスを月いちで開催しています。
日程が合わない方は、2名以上でのご参加で、開催日をリクエストしていただけます。(プライベートレッスンになるので参加料金が異なります。)
10月のクラス
日時:10月18日(日)10:00~13:00
「茶香料理」中国茶を食卓に取り入れた料理を一緒に作ります。
・薬膳粥+紅油腐乳
・龍井虾仁
・五香茶叶蛋
11月のクラス
台湾の発酵文化
<メニュー>
・菇素饂飩
・梅乾肉餅
・腐乳鶏
12月のクラス
12月20日(日)10:00~13:00食べる漢方薬
<メニュー>
・荷葉飯
・四物湯
・茶香酔鶏
(天理市成願寺町197-1)
※駐車場がありません。お近くの駐車場にお願いします。
2020年10月20日
渋柿と干し柿づくり
小さな柿畑に天理発祥の渋柿、刀根柿と平核柿の木がうわっています。
干し柿は、茶道とも関係が深く、和菓子のルーツであると言われています。柿渋は殺菌効果や防水効果が古来より知られていて、漁具や製茶道具、傘に使われたり、一閑張りや建築にも使われたり、日本文化と切っても切り離せない存在でもあります。青柿の時に間引かれる柿は3/4と言われていて、ほとんどが利用されずにいます。柿渋を作ったり、干し柿を作ったり、渋抜きして生で食べてもいいし、漬物やなますにも使えます。
比較的街中でもある天理でも、ご多聞にもれず、高齢化で継ぎ手のない木が増えています。柿の木園をコミュニティで管理できればと考えています。柿渋や干し柿を作りたいコミュニティ柿園のオーナーを募集中(農家さんにお願いする草刈りなどの共同管理費のみ参加オーナー数で割り勘予定)。
オーナーまでは無理で、体験のみ希望の方はこちらのプログラムをご覧ください。
柿渋作り
染色クラス
・よもぎ 4月〜6月
・キハダ(黄檗)6月下旬〜8月
・栗 9月下旬〜11月
・柿渋・ビワ・ネム 通年
参加費:4000円/人(2名〜6名)
キハダ(黄檗)
奈良は薬草の一大産地で、キハダ(黄檗)は陀羅尼助にも使われているミカン科の生薬です。ベルベリンをはじめとする成分に消炎、殺菌効果が期待されています。キハダというだけあって、コルク層の内皮が真っ黄色をしています。とても綺麗な黄色に仕上がりますよ。お好きな布を染めていただけます。

2020年10月11日
今年最後のキハダ染色オンライン講座 10月24日(土)
奈良は薬草の一大産地で、キハダ(黄檗)は陀羅尼助にも使われているミカン科の生薬です。ベルベリンをはじめとする成分に消炎、殺菌効果が期待されています。キハダというだけあって、コルク層の内皮が真っ黄色をしています。とても綺麗な黄色に仕上がりますよ。
オンライン講座では、自宅でお好きなものを染めていただけます。
🔶日時
2020年10月 24日(土)14:00-16:00
※日程の都合が合わない方は、録画したものをお好きな時間に視聴していただけます。
🔶内容
キハダの樹皮と媒染剤を事前に郵送しますので、お好きなものを染めてください。
🔶場所
オンライン環境があればご自宅で受講できます。
参加者に事前にリンクを送ります。
🔶参加費 4000円
奈良県は薬草の産地であり、「漢方のメッカプロジェクト」に取り組んでいます。
奈良県で栽培加工されたキハダを使います。
Tシャツやエプロンなどお好きなもの(200g程度のもの)を染めていただけます。
<送付内容>
・キハダ樹皮100g
・媒染剤 10g
・資料
・キハダ茶(試飲用)
・郵送料
<オプション>
太陽染めも試してみたい方は追加をおすすめします。
キハダ樹皮追加
50g 400円
100g 800円
<各自でご用意いただくもの>
・布
・鍋
・コンロ
・菜箸
・ざる
・通信環境(zoomを使います)
🔶定員 8名
🔶講師 里山文庫 前田知里
オランダとブータンで有機農業を学ぶ。アジア農村の古老をたずね歩き、暮らしの知恵を聞き書き。山の辺の道付近の古民家に私設博物館を開設し、アジア各地で集めた資料や書籍を展示中。
https://www.youtube.com/watch?v=IIfjYdyyY70


2020年9月27日
生薬を染める暮らし〜健胃・殺菌薬の黄檗を染める〜
キハダのオンライン染色講座も5回目になりました。暮らしにどんどん黄色が増えていきます。染色するか食べ物を作るかの毎日で、薬膳と植物と染色が自分の中でだんだんつながってきました。
陀羅尼助や百草丸に使われているメインキャスト、キハダは生薬名を黄檗(おうばく)と言い、主要成分のベルベリンを中心とする健胃効果が知られています。
キハダという植物は、ミカン科の植物で、森に入るとわかるのですが、ふわっとみかんの匂いが漂っています。木を倒す瞬間はなんとも言えないスパイシーかつ酸味のある香りを感じます。英語名がアムール・コルク(Amur cork)というように、コルク層で覆われていて、鬼皮のように幹にくっついています。幹の構造は3層になっていて、まるで栗の渋皮煮を作る感じでそのコルク層を向いていくと、真っ黄色の内皮が現れます。梅雨時のむきたてはまだ青い酸味が香るみかんの皮のようです。さらに内皮を向くと、真っ白の心材が現れます。白と黄色と茶色の3層にあらわれるキハダはなんと美しいか。梅雨時になると奈良県の各地の生産者でお手伝いを募集されているので、一度ぜひ経験してみていただきたいです。
キハダの植物は、漢方薬に加工される内皮以外の部分はほとんど使われることがありませんが、実は、葉っぱも実も食べられるし、芯材は木工職人に加工され、家具などに使うこともできます。小さい幹はほとんど捨てられるか、薪にされていますが、その部分だって、ひたすら磨くと美しいまな板になります。
葉っぱは焙煎するととてもいいお茶になるし、液体がほんのり黄色いので、たぶん、ベルベリンが含まれているのでしょう。胃腸が弱っている時に飲むとよいかもしれません。
実は、山椒よりも一回り大きく、フルーティーな香りがします。アイヌ料理の中で、ラタシケプと呼ばれていて、かぼちゃの煮物に使ったり、煮詰めてのど飴として活用しているようです。私は、醤油麹漬けにしたり、オリーブオイルや泡盛、塩漬けにして楽しんでいます。
染色講座のたびに、自分でも染めるので、暮らしに黄色が増えていきます。
今年は残りあと2回。10月10日と24日に予定しています。
イベントページ:
https://peatix.com/user/509875/view