2017年7月2日

大和高原にすごいおっちゃん集団がいた!古老たちに学ぶ山の暮らし

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大和高原の暮らしの聞き書き

私はいま旅をつくるお仕事で、京都と大和高原の2拠点で生活をしています。
奈良市内から車でゆくこと40分。大和高原では、古くからの習俗や伝統食がいまに生き、普段の暮らしの中で知恵や技術が今に受け継がれ、古老たちから日々学んでいます。

近所の元気なおじちゃん、おばちゃんがどぶろく作ったり、凍豆腐再現したり、蚕を飼ったり、なにやら面白いマニアックな活動をしている集団があると聞き訪ねて来ました。

そこは、廃校になった校舎跡地。

メンバーはほぼ80歳代の約30名が集まっていて、春は養蚕、夏は蕎麦づくり、秋はどぶろく仕込み、冬は凍豆腐を本気で学ぶ会。さらに古老に聞き書きして学んでおられます。



昔の食加工技術や民俗文化をいま90歳、100歳の先輩たちに聞き書きしてきたおっちゃんらはもう70代オーバーでめっちゃ元気。そんなおっちゃんらの記憶をたよりに、味噌玉や凍み豆腐の昔ながらの作り方を再現しようという実践版聞き書きです。



廃校で飼育している蚕には、毎日当番の方が桑の葉をあげたり、おそうじしたり。常にだれかがやってきておかいこさんのお世話をされています。

わたしもメンバーにいれていただきました。
黒い点々は冷蔵庫に保存してあった去年の卵だそう。

生まれて2週間でこんなに大きくなりました。


シェアハウスのルームメイトが奈良の食の聞き書き集をもっていて、ふき俵やほがしわ飯やらいろいろ再現。いまちょうど採集によい時期で、おじちゃんに朴葉とりにつれていってもらいました。

朴葉の葉で包んだほがしわ飯
どぶろくの研究も。



養蚕の餌に使う桑の間作に緑大豆のまめまきも一緒にやります。
凍み豆腐や味噌玉を再現するのは、それ専用に受け継がれて来た在来種の種の保存から。






このへんの味噌玉は、蒸した大豆を藁で包んで天然発酵させたのち、唐臼で搗く。すでにおっちゃんたちがみんなで使えるように民具も収集・保存されています。

残念ながらHPがないのですが、次回定例会は7月14日。

わたしも、世界の農山村で聞き書きしてきた研究内容を、大和高原の文化と比較して発表させてもらう予定です(会場山添村)。

もしご興味があればご連絡ください。

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