2017年3月26日
タイ北部のエコビレッジでの暮らしと種採り@punpun organic farm
タイ北部チェンマイ市内からソウタウでゆくこと約2時間、タイ有数のエコビレッジpun pun organic farmを訪ねて来ました。
海外からの来訪者も絶えないこの有機農場はチェンマイ市内でも有名でジョーさんの農場に行きたい、というと、ソウテウのドライバーが連れて行ってくれます。(月〜金の平日は直通バスあり。詳しくはpunpunのHP参照)
パーマカルチャーやセルフビルド、水利やエネルギー、ヨガやスピリチュアルなワークショップまで、常にいろんな国からいろんな人がやってきて、知恵や技術を学べる場となっています。私が滞在してたときにも、約80名のビジターが滞在していて、セルフビルドを学ぶグループや、オーガニックシャンプー、self-reliance, 植物エキスの抽出等学ぶワークショップが日々行われていました。
私が滞在していた時には、もう泊まる場所がいっぱいなので、テントを持って来てもらえれば宿泊してもよいとのことで、チェンマイ市内の量販店で約1000円のテントを購入してもっていきました。池の側にテントをはっていたのですが、合鴨農法の鴨たちの通り道になっていたようで、朝目覚めると、テントに鴨がやってきました。
ビジターは好きな活動に参加でき、菜園部はオーガニック農場の管理、クッキングチームは食糧の調達と料理、そして、たねとりチームもありました。
わたしも菜園のお手伝いをしたり、ときに料理したり、たねとりをしたり、いろんな活動に参加させてもらいながら、それぞれのチームがほぼ自主的な判断でうごいていることに驚きました。創設者のジョーさんも時々農園で作業をされているのですが、各チームのリーダーとボランティアたちによる自主的な意思で自治がなりたっているのでした。
土のいえの建築 |
「バンコクの生活では誰が育てたのかわからない食物を消費する一方。自分で食べる物は自分で作れるようになりたい。」
と、タイ人ワークショップの参加者たちは口をそろえる。
田舎への回帰志向が高まっているのは日本だけではなく、成長するアジアに共通する減少かもしれません。
そして、ここのたねとりは本格的。
タイで採種しやすい、ナス科、ハーブ類、豆類、穀物の種を特に多数保存されており、ボランティアたちが、日々、種を収穫し、乾燥から選別までお手伝いしています。
日本でここまで組織的にたねとりをしているコミュニティはないと思います。
自然にひとがあつまり、輪になっておしゃべりしながらたねとり。
バジルの種を風選しているところ
カレーに入っていた原種に近いタイナス(Makwa Puan)
グリーンピースみたいなぷちぷちした味でおいしいです。
創設者のジョーさんに種の保存施設を案内していただきました。
「種の更新のために栽培している作物も多くて滞在者の分の食糧が賄いきれていない。それでも私たちは、種を人々に配るために生産しつづける」とジョーさん。
貯蔵庫には、日本の作物のタネもありました。
「日本のニンジンはどうやってたべるのだ?葉っぱばかり大きくなって根っこがないのだけど?」
と、きかれてびっくり。
日本のニンジンは土が肥えていないとそだたないのでしょうか?
葉っぱしか採れないけど、種継ぎのために育ててくれているようです。
代表のジョーさんと種の保存について意見交換。
「種は冷蔵施設に保管されていても広がらない。施設ではなくて、種を採り続ける人こそがシードバンク。人をつないでいくことがシードネットワークだと思う。」
と言ったところ、その通りだ!と。
この農場では、ボランティア滞在者たちが学びながら自主的に種をとっている。選抜もみんなでしている。たねとりをオープンにすることで、それぞれが技術をまなび、バンコクに帰っても続けたいという若者がたくさんいるのが素敵なことだなと思いました。
冷蔵庫には約500種類のタネが保存してあり、ビジターは目録を見ながら、欲しいタネを注文することができます。
その他にも、料理チームのひとたちがつねに保存食をつくったり、たべものを採集したり、カフェで販売する食品加工をしたり、チームに入ればなにかしら学ぶことができます。
とれすぎたバナナでどぶろくを仕込んでいるところ。
バナナの原種。タネがあります。 |
お料理チームにて。ジャックフルーツのタネをひたすらとっているところ。お料理チームでもたねとり・・・・。
植物から自分たちでつくったオーガニックシャンプーをもって川へ沐浴に。
茶の葉の漬け物 ラペソーは、ミャンマー、雲南あたりの山岳民に共通する文化のようです。
チーズづくりも。
夜にみんなでNHKドキュメンタリー Satoyama Sequret Water Gardenを見たのですが、ほんとにみんな真剣に食い入るように見ていたのが印象的でした。
バンコクからきた若者たちと。
農場へのアクセスはこちら。
pun pun organic farmホームページ:
http://www.punpunthailand.org
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