2017年4月16日

ならいごとの旅 in 台湾(5)宜蘭でエコな暮らしを学ぶ博覧会

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2000年に始まったグリーンエキスポ、宜蘭緑色博覧会(緑博)に行ってきました。
17年めとなる2017年のテーマは「綠啟航」緑の箱船。

宜蘭緑色博覧会とは、緑のエコな暮らしの体験と実践を理念として、食べられる風景や環境循環型農業のコンセプトをデザイン、提唱していくというもの。


冬山駅の周りには、実際の畑や田んぼを使った展示が施され、市民農園、24節気の作物をテーマとするガーデン、田んぼアート、タイヤル族の間作体系を再現した菜園、原住民の漁労知識の紹介など、ダイナミックにフィールドを使った展示が特徴的です。

田んぼアートとかかしの展示。


市民農園の展示
フィールドミュージアムには、菱やマコモ、お茶など、いろんな作物が実際に育っている展示もありました。
菱の池


オーガニックなファーマーズマーケット 

エコファーマーたちがあつまるマーケット



お茶の有機農家さんの展示






 食の加工品のコーナー




漬け物館
果実酒づくりを習ってみました。
中国語では金棗といいます。

レシピのメモ
砂糖:水:酒=3:2:1

金棗 80g
砂糖 32g
水 20cc
酒   10cc (34度)

お米についての展示


客家の手料理体験コーナー
赤いのは紅麹、茶色のは野生花ショウガを練り込んだおもち。
体験コーナーは、作物が実際に植えられているフィールドのすぐそばにあり、
餡にいれる田芋や花しょうがなど、実際に育っている様子をみることができます。


花しょうが

田芋
タイヤル族のコーナー
粟、飛び魚、豚の漬け物?などの伝統料理を味わえます。


 飛び魚を焼いているところ。

アミ族が漁労に使う魚の仕掛け。

 魚毒につかう藤の植物


農藝アートのコーナー

このプロジェクトでは、冬山郷のまち全体をアート化していて、いたるところにちらばる壁画をまわることができます。日本の大地の芸術祭のような要素も。



博覧会というとどこか建物のなかで開催されることもおおいけど、このアクティビティは実際のフィールドで実践と展示をかねられているのが面白かったです。

事前予約をしていなかったので参加できなかったのですが、近隣の有機農家さんやエコな暮らしをしているひとたちを訪ねる小さな旅も開催されているようでした。


宜蘭綠色博覽會
http://www.greenexpo.e-land.gov.tw/about/?lang=ja


前回記事
ならいごとの旅 in 台湾(1)「漂流」から「停留」へ
ならいごとの旅 in 台湾(2)薬草を学ぶ旅
ならいごとの旅 in 台湾(3)茶農家を訪ねる旅 in 台東
ならいごとの旅 in 台湾(4)台湾流住み開き?!自宅は種のミュージアム
ならいごとの旅 in 台湾(6)茶農家の食卓
ならいごとの旅 in 台湾(7)地域のお母さんに学ぶ季節の保存食
ならいごとの旅in台湾(8)客家の植物民俗と保存食の知恵
ならいごとの旅 in 台湾(9)ふくろうの森と藍文化の復興
ならいごとの旅 in 台湾(10)山に生きるルカイ族の民族植物と愛玉づくり
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ならいごとの旅 in 台湾(12)ルカイ族の種取りと発酵に学ぶ民族の知恵

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