2013年7月26日
地マメのいろいろ~品種の違いと特性について~
オランダのオーガニック農場でみつけた種がはじまりでした。「ミラクルビーン・プロジェクト」
地元新聞に載っていた記事。
私の母校でもあるワーゲニンゲン大学でオーガニックを学んだ女性が始めた農園"De Ommuurde Tuin" (閉ざされた庭)では、消えつつある地方の在来豆を集めて、「奇跡の豆シリーズ」として売り出し、注目を集めていました。
ミラクルビーンの収穫
ミラクルビーンプロジェクト
そのカラフルな豆たちを見て、豆を集め始めました。
豆の種類ですが、ササゲ属(小豆、ささげ)、インゲンマメ属(いんげん、紅花インゲン、ライマメ)、ダイズ属(黄、青、黒、茶)、などがあります。
それぞれに、日長の長さで実がつく光周性タイプ(長日、短日)、気温で稔るタイプ(低温、高温)、そして、ツルあり、矮性などいろんなタイプがあります。
豆は自殖性なのにこれほど多様な品種があるのはなぜだろう?って疑問に思うのだけど・・・
植物の知恵は面白い。環境に適応するための知恵。
光に反応するのか、温度に反応するのか。
花芽分化の条件が同じダイズでも、品種によって違うんです。
北では早生で日長 はあまり関係ない夏ダイズが主流。南に行くほど、短日性が強くなる。
北海道で秋ダイズを植えたら、短日になるころには寒くて結実不良になるでしょう。自然と淘汰されてきたんでしょうね。
それを、種だけ見て判断するのはちょいと難しい。
既製品の種ならパッケージに書いてますが、交換会でもらった地方品種が特に。
植えてみて、「しまった!」と思うことも多々あり・・・。
交換会でいただいた地方独特の品種は、特徴つかむまで時間かかります。
いんげんだと、白はたぶん蔓性、短日、とか、 なんとなーくわかるんですが。。
地方品種の場合、通称がヒントになりますよね。七夕豆とか、土用豆とか、三度豆とか。呼び名で、あぁ、あれ系だな~ってわかる。
七夕の時期に蒔いて秋に取るタイプは、短日。
三度豆は年に3回収穫できるので、感光性は弱く、中間型。
昔の人はわかってて名前をつけてるんですよね。面白いでしょ。
いんげんは矮性のものはほぼ中間型。ツル性の7割が短日。桑の木豆は、蔓性だけど、どうやら短日ではないらしい。ヨカッタ、ヨカッタ。トマトの支柱に紫色の鞘がぶらさがってます。
★高温で促進★
インゲン
夏ダイズ (早生)
★低温が必要(バーナリゼーション)★
えんどうの一部
★長日性★
えんどう
★短日性★
ツル性のいんげんの68%が短日
(※矮性いんげんは中間型)
秋ダイズ
信州のぺちゃ豆。ライマメの一種らしい。
大きく平べったい豆は、花豆に似てます。
大きな双葉。
こっちは三重のパンダささげ。
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