農村のならいごと手帖

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在来作物と保存食、大工仕事に手仕事。百姓は自然とともに生きるためのあらゆる術をもっていました。生活が便利になった今でも、息をするのと同じようにごく自然に続けられている暮らしがありました。生きる 知恵と技を学びにそんな暮らしが受け継がれている農村へ通う。

それは、自然を守ろうとか、技術を受け継ごうとか、そんなたいそうなことでもなくて。つぎはぎのぼろ布が、ごつごつした手仕事の手が、使い古された道具が、ただただかっこいい。おじいちゃん、おばあちゃんの話を聞いていたい。ただそれだけのことではじめた農村でのならいごと。

師匠は、有名人でも大学の先生でもなく、ふつうの農村のおじいちゃん、おばあちゃんたち。野草のことならこのおばあちゃんに聞いたらいいよ、とか、藁仕事ならこのじいさんの右に出るもんはおらんよ、とか、近所の人たちが教えてくれる。それぞれなにかの達人だったり、ナリワイを作って来られた先輩たち。

そんな人生の先輩たちの生き方にただ感動し、美しいもの、おいしいものに出会えることをありがたいと感じる。生きていることを実感する。もしも、そんなならいごとに興味がありましたら、一緒に農村へ師匠をみつけにでかけませんか?

わら箒作りを学ぶ

※いずれ、師匠マップを作りたいなあと思っています。
とりあえず、これまでに訪ねた暮らしのもくじです。

これまでのならいごと


  • お茶*台湾の茶農家、阿波番茶、足助寒茶、熊野釜炒り茶、甲賀の発酵茶、和束煎茶、宇治碾茶の生産者などをたずねる。日常でぶくぶく茶を飲んでおられる方を探し中。
  • 藁しごと*伊根の農の匠、椋川のおばあちゃんたちから手ほどきを受ける
  • 紙すき*拝宮和紙の郷で学ぶ
  • 伝統農法と在来種*採種農家をはじめ、多数の全国の農家さんを訪ね歩きました。旅は継続中・・・
  • 食品加工*大分の農家さんで1週間弟子入り修業、十津川村、丹後、伊根のおばあちゃんに保存食の知恵を学ぶ
  • 発酵食*ネパール、ブータンの農村で食文化を訪ね歩き、京都しょうゆ部のみなさん、麹は元寺田本家のなかじさんの合宿に参加。
  • 民俗植物*丹後のおばあちゃん、ブータンのローカルヒーラー、薬草寺の尼さん、田舎のおじちゃんたちから植物と人とのかかわりを学ぶ
  • 伝統建築*綾部の伝統建築の大工さん、古材文化の会KOMOの先生方より古民家建築を学ぶ
  • 炭焼き*丹後のおじいちゃん、徳島のおじいちゃん、東近江のおじいちゃん
  • 繊維*丹後藤布、太布織り、苧麻で糸をつくる体験


などなど・・・

これからも習い事の旅はつづきます。

今後やってみたいならいごとテーマ:


  • 山伏と薬草
  • あえのことを見に行く
  • クズの根からクズ粉をとる(たぶん宇陀あたり)
  • トチ餅づくり
  • 藍のスクモづくり
  • へしこを漬ける
  • 木船で仕込む阿波番茶のつくりかた・・・


<海外>
  • 雲南少数民族の食文化(茶馬古道)→旧正月のころ(旅仲間募集受付終了しました)

初夏に下記どちらかいきたいです。
  • 台湾原住民による紅藜(ホンリー)の栽培(台湾固有の雑穀)、客家の保存食文化、植物民俗など
  • 杭州付近のエコビレッジで中国茶を学ぶ→茶摘みのころ

てならいを実践する会

  • 発酵する食卓(発酵食をつくって食すラボ)
  • 秘境のお茶会 yamacha cafe
  • たねとり勉強会&たねの交換会

など
例:豆腐ようの会。浅漬けから1年漬けまで、豆腐がチーズになっていく過程を食べ比べしました。



    facebookまたは下記イベントページで、会ってみたい人を訪ねる旅や、ならいごとの旅仲間を随時募集しています。

    また、これまで聞き綴って来た民俗の知恵とナリワイのお話について、どこかのウェブや雑誌などで掲載していただける機会がありましたらぜひお知らせください。

    執筆歴についてはこちら




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