2012年8月23日
先祖代々の手種「オウギウリ」を受け継いで・・・
伝説の小豆、「薦池大納言」で有名な薦池に代々土地に伝わるウリがあると聞いて行ってきました!!
前回の記事:伝説の薦池大納言(1)幻の小豆と鬼の伝説
その薦池には、古くから伝わる種があると耳にした。
「オウギウリ」という、人の腕ほどの大きなウリだという。
このあたりの人は、JAや種屋から購入してきた種に対し、先祖代々、自家採種を続けてきた種を「手種」とか「地種」と呼んでいます。
まさに、「手塩」にかけて育てた「手種」を私は探し求めたい!
失われつつある手種のシードバンクを作りたい!
手種があると聞けばどこにでも飛んでいきます!!
というわけで!行ってきました。
「あの~、こちらに大きなウリがあると聞いたんですけど??」
3世帯しか住んでいない村人に尋ねてみると、
「ウリなんてないっちゃ。」
いきなり否定されてしまいました。
えっ、もう残ってないんだ・・・とがっかりしたところ、
「そないなこと、だれにききおったん?」と、おばあさん。
「えーっと、オウギウリっていうウリがあると伺ってきたのですが・・?」
「あぁ~ウリやないわ、キウリやろ?」
私の脳の中では、「扇ウリ」と勝手に変換されていたのですが、
そうではなく、「大胡瓜」おおきゅうり→オオギウリ だったのです^^;
それがこれ、
昔ながらのイボキウリ。
この胡瓜はまだ赤ちゃんで、ほんとに腕ほど長く大きくなるそうなのです。
そして、今はもう2世帯でしか作っていないのだそうです。
「種を分けてください!育ててみたいです!」考えるより前に口にしていました。
この胡瓜は、昔から漬物用に使われていたとか。
「夏バテ、暑気あたりにはオウギウリ、と昔は言っとったんよ」と、おばちゃん。
昔野菜を食べるのが元気の元かもしれません。
関連記事:オウギウリの種がとれました!
☆★☆★胡瓜の種の採り方☆★☆★
きゅうりの種は、食べる用のきゅうりの状態ではまだ未熟で発芽しません。
皮の色が黄色くなってきたら、種が熟してきたというサイン。
まず、ナイフで外皮を切っていく。中身を傷付けないように・・・
割れたら、中身をたらいにとりだします。
ざるで濾して、ビンにいれて2,3日置いておく。
ゼリー状の果肉が、液体と化すと、種がとれやすくなるので、
水に浮く種を取り除き、晴れた日に天日で乾燥させます。
封筒に入れて、さらに密封容器にいれておく。
冷蔵庫で保管。
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関連記事:
「種の不思議(1)植物のオス・メス」
「種の不思議(2) F1のメリット・自家採種のメリット」
「種の不思議(3)怠け者のロバの作り方」
「種の不思議(4)植物はストレスで花が咲く」
「種とり用の育て方、食べる用の育て方」
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はじめまして。町内在住の狛狗(コマイヌ)といいます。
返信削除「オオギウリ」ウリじゃないんですね^^;
一本取られた!て感じです。
見た目はすごいですが、どんな味がするんだろう?ということと、
薦池にしか伝わってないという神秘的なところに、私も興味を持ちました。
前田さんのブログ、いつも拝見しています^^