2012年7月20日

種とりから保管まで

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今週の土日はよいお天気で、、というか炎天下の中、ひたすら種を干しました。
1時間たたずにカラっと殻がバリバリです!(←親父ギャグ)

ついでに、干しトマトとバジルもあっという間にできあがり、オリーブオイルに漬けました。
この時期、収穫物がどんどんできてきます。何をやるにも楽しみな季節です。



さて、前回記事「種とり用の育て方と、食べる用の育て方」で、種とり用の育て方と食べる用の育て方が違うという話を書きました。

そして、採種は採種でも、自家採種と出荷用の採種は違う。
出荷用、つまり種苗会社に売る場合は、重量で決まるので、小さい種、大きい種関係なく量がたくさん取れたほうがいい。農家さんはなるべくいっぱいとるために管理します。

自家採種用の種は、少量でもいいからいい種を残したいです。

種がつき始めたら、次々に花が咲いてくるので、栄養を分散させないために、後からでてきた腋芽をどんどん摘んでいきます。
(写真)花を取ったところ。

ある程度大きくなってきたら、種の大きさをそろえるため、未熟なやつはどんどん落としていきます。
すると、大粒そろいになります。


種が2割くらい茶色くなってきたら、収穫。
これ以上ほっておくと、先に熟したものから、種がはじけ飛んでしまいます。
梅雨時期にあたると、鞘についたまま発芽して死んでしまう可能性があるので、梅雨にまだ収穫できないときはビニールの屋根をセットするといいかも。

さかさまにつるして乾燥させます。
種が十分乾燥したら、手でぱりぱりっとはがせるくらいになるので、鞘をはずします。

同じアブラナ科でもタカナは鞘が細長く、すぐに種がとりだせます。




ところが、難しいのはダイコン。
種が大きめで、鞘が硬いので、取り出すのに苦労しました。
十分乾燥してれば、パリッと割れてくれるのですが、乾燥しきってないやつははさみで割ってました・・・^^
とんかちで割ったら種までつぶれそうだし、、何かいい方法ないのかなぁ~




 さらに、保管前に、天気のいい日に種を広げて天日干しします。
殺菌効果があるとともに、水分含有量を10%以下に落とします。
そして、ふるいにかけて、大きい種(A級品)と小さい種(B級品)を選別します。
ごみを取り除き、新聞紙か封筒に包み、冷蔵庫で保管。

これで長期保存できます。

これから、発芽率の試験をして、
次期作で実際まいてみて、固定率を調べます。

種苗交換に出せるのはそれから・・・

次は芽の段階で異なる遺伝子を見分けて間引く、といった技で効率よく固定できるように観察してみます。

できるだけ、品種固定をやって、いい種を残したいです。
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関連記事:
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