2013年7月31日
自然のものがウマいとは限らない
天然のものは体にいい。自然のものはウマい。「自然栽培、天然」
と、書かれていたらなんだかそんなイメージがありますよね。
自然のものにも体に良くない成分はいっぱいあるし、
有毒な成分の除去法がわかって初めて作物になった野菜もある。
植物は自分で動けないから、食害に合わないように、病気にかからないように
動物にとって有毒な成分をもっているものや
病害虫防除のための抗菌作用をもっているものがある
時にそれは、有効成分であったり、毒にもなる。
ホウレンソウに含まれるシュウ酸ジャガイモのソラニン
マメ科の青酸
山菜はアクが強く、多食には注意を要する。
大根の原種のハマダイコンやノダイコン、いまでも土手に紫の花を見かけるけど、
根部が硬くてまずい。
メロンの原種の雑草のように這えるウリたちも苦いらしい。
トマトの糖度は今のように高くなく、酸味があった。
そして、味覚は時代とともに変わってる・・・。
「昔野菜の味がなつかしい」
「今の野菜は本当の野菜の味じゃない」
戦前に育った人はそう思うかもしれない。
本当の味ってなんだろう・・・?
もっとさかのぼれば、平安の人が食べてたノダイコン?
味覚をつくるのも文化。時代とともに変化するものだと思う。
甘いだけのトマトが好まれるなら、それも文化。
酸味の効いたトマトが食べたい、昔野菜の味が好き。
それも個性。
酸味の効いた昔トマトの味
メロンにはかなわないけど、マクワウリ の味。
ずんぐりした華南型きゅうりの味。
いまの野菜にくらべて昔野菜がウマいかどうか。
それは伝え方次第なのだと思う。
「自然栽培」
のパッケージを見て、うまそう、健康にいいと思うだろうか。
逆に、穴だらけでまずそうと思うだろうか。
それは、受け取り方と伝え方。
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