2013年8月17日

新潟の古い市と「テダネ」探しの旅(1)盆市に見る地ナスの継承

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◆新潟の市がおもしろい!!


新潟には、5と0のつく日に開かれる五・十市や、毎月2と7のつく日に開かれる二・七市など、定期的に日用品や食べ物を売る朝市が開かれています。
5・10・15・20・25・30と、毎月6回開催されるので六斎市ともよばれます。


定期市のほかに、お盆には、「花市」とか「盆市」と呼ばれる盆用品を売る臨時市が立ちます。
村上市では、午前5時ごろから、山辺里地区下川郷の女性たちが野菜や花を並べ、海辺の瀬波地区の女性はハマナス、小型のリンゴやナシがあらわれる。

タキイ種苗の「地方野菜大全」にのっていた、コヒメウリがどうしても見たくて行ってきました!



■お供え物のミニチュア野菜

お盆になると、 オショライ棚(精霊棚)とよばれる盆棚に盆花・ハスの葉・コモ・ハマナス・小型のリンゴやナシを供えるのである。


赤ナス、白ナス、コヒメウリ
白ナスが熟したもの


「浄土宗はシンプルだけど、真言宗・曹洞宗は珍しい物好き。」

浄土宗が多い山古志村では、こういったカラフルなミニチュア野菜は作らないといいます。

お供え物にしても、精霊さんをおくる馬はどこの地域でもありますが、新潟の真言、曹洞系の方は、ヒメウリ、ハマナス(赤ナス)、シロナス、ユウゴウ、カラフルなお供え物をそなえる習慣が残されていました。
そのために、自家採種で代々受け継がれてきた種が残されている。
おそらく、他の地域にも自生していたのだろう。食べられもしないものが細々と残っているのはこの宗教行事によるところが大きいのでしょう。

これらのかわいい野菜は、村上、新津、新潟の白山市で8月12,13のお盆の日だけ購入することができます。



◆コヒメウリ、赤ナス、白ナスの来歴と利用方法

現地の役場、農協、種屋さんを訪ねてみましたが、だれも所在はわからないようでした。

農家さんに聞くと、近所から種をわけてもらうとか、昔から庭に生えていた、といってました。

育ててみたいというと、最も熟したものを選んでくれ、種の取り方を教えてもらいました。

赤いのが葉にまでとげがある。白ナスは熟れると黄色くなる。
しわしわになるまで軒に春まで吊っておき、種をとり、4月頃にまく。
2,3年に1度は種を更新する。知り合いからもらう。

赤い飾りははじめハマナスを使っていたようです。
ハマナスは雅子妃のマークでもあり、現地の人たちに親しまれていました。

昭和50年代頃から、だんだんと、ヒメウリに代わって入手しやすい白ナスが、ハマナスに代わって赤ナスがから出回るようになったといいます。

赤ナスは、恐らく、ナスの台木や生け花の素材としてつかわれるものだとおもいます。
タキイからでてる「観賞用ナスセンセーション」に近いのではないでしょうか。


トマトそっくりの赤ナス

このミニチュア野菜、2個で100円で売られているのです。
はじめ、高っ!と思ったけど、おじちゃんにすかさず、

「ねぇさん、これはミニトマトじゃないよ、トマトならそんな値段で売らんけどな、これは今しか売れないから」

 と。

盆が終わると、棚に飾られていた野菜・花は近くの川に流されるのだそうです。


盆棚の配置図

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