2017年12月24日

川上村の樽丸をたずねて

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暮らしの中のならいごと


《暮らし》に目を向けるようになったのは、7年前、ブータンでの生活がきっかけでした。種を採り、牛を交換しながら田畑を耕し、家は村のみんなで建てる。工場もない、スーパーもコンビニもない、でも、人は支え合って生きている。ないからこそ、自然や植物、村との関わりの中で活かされる。「足るを知る暮らし」がそこにはありました。

帰国後、そんな村の《暮らし》を求め、全国の農村を歩いてきました。

2017年最後に訪ねたのは、川上村。
かつて「樽廻船」とよばれる荷船が走った吉野の地。山で木を切り出したその場で樽丸を作り灘へ出荷していたそうです。


川上村最後の樽丸職人


赤身は醤油用に、白線帯を酒用、背の部分は割り箸、中心は薪と材を使い分ける。




樽と桶の違いは?年輪と液体の浸透、節のない木の育て方、などなど、多岐に渡りお話いただきました。最後の樽丸職人さんのもとで、現在、3 人が新たに樽丸制作を学ばれているそうです。

なくなりそうな知恵を全て受け継ぐにはあまりにも多い。職人になるというよりは、《暮らし》の中で、お茶をつくったり、竹仕事をしたり、味噌や醤油を仕込んだり、手しごとを実践していけたらと思っています。

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