2012年1月7日

丹後は雷龍(ドゥルック・ユル)の国だった

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ブータンから帰国して、山間の集落が点在する丹後と似ているなぁと感じていたのですが、もうひとつ、似ているところが。
丹後の集落

それは、雷です。

古民家に一人で住んでいるとちょっと心細くなるのですが、この時は思わず、ドゥルック・ユル(雷龍)だ!!とはしゃいでしまいました。でもほんとすごかった!

気象予報士の南利幸さんによれば、全国の気象台で年間雷日数の1位が金沢、2位福井、3位新潟、4位富山、5位秋田、6位松江、7位鳥取と、雷ベスト7まで日本海側で占めているのです。
京都府全体では25位になりますが、丹後だけではきっと多いず!

一番雷が多い季節は冬。雷と言えば、夏の夕立時のイメージでしたが、 日本のサンダードラゴンは雪を呼ぶんですね。
そして、冬の雷は日本海側で増えているそうです。地球温暖化により、海面からの水蒸気が増え、性乱雲が発展すると考えられています。

雷はまた、「稲光」とか「稲妻」と呼ばれますが、稲が入っています。
「雷が多い年は豊作になる」という言い伝えがありますね。

植物の成長に必要な窒素は空気中にはたくさんあるのに植物は利用できません。
ひとつ考えられているのは、雷が空気中のN2を固定し、窒素酸化物HNO3として土壌にもたらされ、硝酸態窒素として植物に利用されるという。
もうひとつは、単に雷の多い年は日射量、降水量が多かったためと考えられています。

いやな雷も天からの恵みだと考えると、ありがたく思えてくるかもしれません。
丹後ではしばらく、「うらにし」(丹後弁で、「山の裏側は違う天気になっている」、つまり、「変わりやすい天気」を現わす)の季節が続きます。
湿度が高いのが身にしみますが、雪解けまでの忍耐です。春にはきっときれいな花が咲きます。
と、自分に言い聞かせつつ・・・


天橋立の雪空


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