2012年1月14日

昔の農業をヒントにする

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月と農業

ブータンの農家さんが、月を見ながら次の作業を決める、と言っていました。
話をよくよく聞いてみると、それってバイオダイナミック農業の種まきカレンダーじゃない?と思いました。
旧暦、農事暦は太陰暦とも言って、太陽ではなく、月を中心に考えるのですね。
そう言えば、沖縄でも、まだ農事暦を使用しているようでした。

昔からサンゴの産卵や狼男の出現は満月の夜と言われていますが、満月には動植物の活動が活発になり、新月には逆に鎮静化に向かいます。
月の運行リズムと、作物の生理リズムには相関関係があり、月を見ることで作物の作業を組むことができるようになる。

月と植物のバイオリズム

pH
糖度
生育
成長
定植
病害虫
満月
下がる
上がる
栄養成長
徒長
良好
少なく弱い
多い
新月
上がる
下がる
生殖成長
順調
不良
多く強い
少ない
(参考:農文協「土を見る生育を見る)

身近なものをサインにする

「こぶしの花がさいたらイワシが取れる」(佐渡)
「こぶしの花がさいたら田起こしをしよう」(東北)
「こぶしの花がさいたらさつまいもを植えよう」(鹿児島)

と、各地で言い伝えが違うけれど、こぶしの花はいろんなもののサインになっているよう。
別名「田打桜」とも言われているようです。

京都市大原の山田農園さんのお話では、自然界のリズムに合わせて栽培すると失敗がないのだそうです。
画一的に作物別に作られた栽培カレンダーでは、その年の気象条件などが反映されない。
でも、生き物はそろそろかなーってわかってるんですね。


「百姓は、作物のことだけでなく、雑草のこと、気象のこと、多くのことに通じていなければならない。1m2の土の下には宇宙が広がっている。寝ても覚めても風の音を聞いては畑のことを考えている。」
と、おっしゃっていたのが印象的でした。。


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