2012年4月27日
魚屋のない漁村にコミュニティレストラン OPEN
伊根に来て、ブータンと似てるなぁと思ったのが、魚屋さんがないこと。ま、山岳国ブータンに魚屋がないことは当たり前なのだけどw
ブータンで困ったのが、野菜が買えないことだった。
ほとんどの人が家庭菜園を持っていて、ほぼ自給していたので、野菜を買う必要がなかったのだ。
米など自分で作ってない品目は、近所で作ってる人と物々交換する。マーケットには、採れすぎてあまったものしか並ばず、市場で買える野菜の種類がすくなかった。
「とうがらしが買いたい」とおもったら、農家さんとこいって分けてもらうのである。
そして、山の民は高原野菜をもって下山し、谷の民から熱帯フルーツをもらってかえるのである。
前回記事:「物々交換の経済学」
舟屋の里、伊根町には魚屋さんがない。というか、八百屋さんもない。
みんな自分で採れるから必要ないのだ。
漁師さんは魚を、農家さんと野菜をトレードする習慣が残ってる。
ちょうど、ブータン人が山の民と、谷の民で産物を物々交換するように。
でも、65歳以上の人口が45%の伊根では、自分で農業も漁業もしてない高齢者が買い物難民になっている。
そんな伊根で最近重宝されているのが、コミュニティレストラン「おちゃやのかか」さん。
元織物工場であった古民家を、地区の人たちが出資して改造。
毎週末コーヒーショップと直売所を経営している。
月一で「ワンデーシェフ」を募集し、海産物を提供。
いわば、山の民と海の民が野菜や魚をトレードできる場所を提供しているのです。
これは民俗学的におもしろい!
そして、2階は民芸博物館になっていて、昔の漁具や鯨漁をしていたころの写真を展示。
伊根民芸博物館 |
ワンデーシェフ 800円 |
その日採れた海産物と野菜。これだけのボリュームで800円。
舟屋のすぐ近くなので、伊根に来た際のお食事はコミュニティレストラン「おちゃやのかか」へ。
==========
前回記事:「海のものと山のもの」
登録:
コメントの投稿
(
Atom
)
0 件のコメント :
コメントを投稿