2012年4月2日

たねの不思議(3)怠け者のロバの作り方

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種について書いていたら、動物の育種を専門にされている方からメッセージをいただきました。
私には動物の交配は未知の世界。すごく面白かったので紹介させてもらいたいと思います。



******(以下、ほぼ原文です)********


どっちがオスかメスかで
表現型、全く逆になる場合が多いからね~~


ウシの場合だと

・肉質、サイズはオス由来
・乳質、乳量はメス由来


という事で


肉牛の場合は種オスが重視されるけど
乳牛の場合は元メスが重視


というようにネ


実例で言うのなら

現在の日本の市場で出回っているブタって
完全な純血種ではなく違う品種の純血種を掛け合わせた
交雑種なんだよね~~



6割は3種類掛け合わせた

LWDがメインで

L=ランドレース
W=大ヨークシャー
D=ディロック

で、書き順がメスが先で

この場合、Lのメス、Wのオスでその間に出来たメスにディロックのオスをあけ合わせる

すると

雑種強制で

Lの脂肪
Wの背脂肪
Dの肉質

が得られるという方式で

これ、順番とか逆やったりすると
同じ品種を掛け合わせているのに
同じものが出来なんだよね~~~



一番解かり易い例が

馬とロバの掛け合わせ

馬がオス ロバがメスで出来るのがラバで
これは性質が大人しく、持久力、耐久力があり力強い

逆に

ロバがオス 馬がメスで出来るのがケッティー
これは怠け者で持久力も耐久性もなく貧弱


というように全く逆なものが出来るんだよね~~

このように

掛け合わせ方法だけで
どっちがオスかメスかで
出来るものが違うから重要なんだよね~


********************

怠け者のロバの話しがツボでした。

めっちゃおもしろい!
植物の育種も共通する点があるのだろうか?
すごい興味深いです。

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関連記事:
「種の不思議(1)植物のオス・メス」
「種の不思議(2) F1のメリット・自家採種のメリット」
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