2013年1月12日

【酒蔵の杉玉作りを習おう!】新酒ができたよ~!!

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新酒が出たら酒蔵上に飾られる杉玉。毎年、新酒を絞ったり、杉玉を飾る日は、「先勝」「大安」など縁起の日に決まっているのだそう。

「この時期は、いろんな酒蔵から注文が入るよ」

向井酒造さんの杉玉制作を毎年手がけられている、伝承優秀技能者「農の匠」の大江勇治郎さん(89)は、今年も杉の葉をトラックで集めてきて、自作の杉玉をつくっておられました。

年末に公民館のイベントでしめ縄づくりを習ったとき、「杉玉作ってみたいなぁ」と言ってたのを覚えておられて、いま作ってるからと、わざわざ連絡してくれました。



大江さん作の杉玉とわらぶきのミニチュアハウス




まず、木を丸く削り、ドリルで穴をあけます。
杉の葉の先を少しナイフで削り、ぬけないように穴にしっかりさしていきます。







半分までできたところで休憩!



休憩には、大正もち米でお持ちを丸め、薦池大納言のおぜんざいを作っていただきました。

大江さんは、「神楽もち」と「大正もち」の2種類のもち米を作っていて、 それぞれ、しめなわなど、短い藁を使うときは「神楽もち」、長い縄を編むときは「大正もち」と使い分けしているのだそうです。

特に大正もち米は、お餅にすると最高においしいのだけど、昔ながらの在来作物で、現在ではほとんど作られていません。大江さんは、わら細工をやるために、お米を作るのだと話しておられました。





杉玉というか、森の妖精キッコロのようになってしまいました。
大江さんによると、全然中身がしっかりつまってないから穴だらけなのだそう。



大胆にも、枝切りはさみを使って、キッコロの散髪をしていきます。



大江さんは、わら細工にとどまらず、農業、電気工事、大工仕事、製鉄、養蚕、食品加工までやってしまう、まさに「百姓」。しかも、それぞれの分野で、採種・養蚕の組合長を務めたり、わら細工では技能者表彰を受けたり、何事に対しても半端ない職人魂みたいなものを感じます。

自分も年取ったらこう生きたいなぁとしみじみ思いました。


次回の農的女子旅は、魔除けわら人形「わぁわぁさん」作りです。
よかったら参加してくださいね~。

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