2013年1月13日
雑穀・アマランサスのどぶろく!
昔の農家さんは、稲刈りが終わると、冬は杜氏になるというのが通例だったそうな。農業の閑散期は、酒造の繁忙期。季節労働がなりたつのですね。
そんなわけで、農村の家庭ではひそかに今でもどぶろくが受け継がれているのです。
なにせ、昔杜氏だったわけなので、酒造はプロ中のプロ。もし、本格派どぶろくを習いたくなったら、農村に行こう!
ブータンのどぶろく
私が半年間滞在していたブータンにおいても、各家庭でどぶろくが作られていました。
東南部はとうもろこし、北部・山間部はそばや雑穀、と材料もところ変わればさまざま。
日本のようにコメを使うところはあまりないようです。
とうもろこしのどぶろく「バンチャン Banchan」 |
雑穀のどぶろく「トンパ tompa」 |
清酒「 アラ Ara 」を製造中 |
こうみてみると、なんでも発酵すれば、どぶろくになるんですね。
ちなみに、メキシコのテキーラは竜舌蘭(ヒガンバナ科の根生植物)
ブランデーの主原料は果実、ジン・ウォッカは麦やとうもろこし。
でも、これらはだいたい蒸留酒。
杜氏さんによると、醸造の場合、雑穀やそばなんかを使えば、臭みがでるし、雑味があっておいしくないのだそう。その雑味がいいという人もいるけど、蒸留する焼酎は別として、醸造酒はやっぱり「米」!というのが日本の常識なのかもしれません。
そして、温かいところでは、雑菌が繁殖するので醸造は物理的に無理。このため、日本では、九州以南からは、醸造酒ではなく、蒸留酒である焼酎文化になるのだとのこと。(沖縄の泡盛も蒸留酒です)
・・・とはいえ、雑味が気にならなければ、気温の低い冬なら、雑穀やとうもろこしだってどぶろくはできるはずです。
ためしてみたいなぁ、と思っていたところ、発見したのがこれ!
平成元年に書かれた農文協「現代農業」に掲載されていたアマランサス酒
出典:現代農業1989年(平成元年)12月号 |
アマランサス酒 レシピ
①生のアマランサス2升を布巾に包んだあまりごはんと共に1週間水に漬けておく
②アマランサス2升+①のアマランサスを約2時間蒸す
③こうじ2升を加え、20日間温度7度でねかす。
④しぼると7升のアマランサスできあがり♪
【注意事項】
酒税法的に、家庭用であってもどぶろくを作るのは違反、密造になります(家庭用なら大丈夫と、普通に思っている人もいるようですが・・・^^。)
どぶろく特区制度ができて、特区に指定されれば、その指定圏内のみで製造・販売できるようになったようです。
※指定されている原料には、、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえがありますが、アマランサスは指定されていないので、特区であっても違法(なんじゃ、そりゃ・・・)
最近では、どぶろくに関する本も増えてきている感じがします。
けどまぁ、試してみるなら、こっそりやりましょうね。
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