2013年4月5日

峠のおばぁちゃんに昔話を聞きに・・・

0 件のコメント :
伊根町朝妻地区に「峠」という集落があります。
まさに、「峠」という名のとおり、峠にあります。


急な坂道を挟んで家がならんでいて、上と下に分かれているそう。
ちょうど、「みかんだよ~」ってみかん売りがきていました。
近くにコンビニもスーパーもないこの集落では、物売りがくるとみなさん、集まり始めるんですね。


外に集まってきていたおばぁちゃんに話しかけると、 昔の話をいろいろしてくれました。
昔の農業の話、暮らしのこと、もっと聞きたいというと、若いのに変わってるなぁって。
田舎では畑仕事をするのは嫁の仕事みたいなんですよね。

「あんた独身きゃ~?結婚もしおらんで畑しとるんか。かわっとるのぉ」

ま、よく言われますけどね^^


ここらへんでは、「蚕」「牛」「米」が生活の中心だった

「務める場所もない昔、昔。
牛は一家の大黒柱。田んぼを耕してくれるし、売ると金になった。
種牛用の市が、伊根町筒川にあって、種つけをしてもらいにいった。
売るときは、雌が高く売れ、宮津の市場まで牛をつれて夜通し歩いていったんやで。

製糸工場が筒川にあって、ここらへんはみんな桑畑やった。
糸紡ぎが金になったので、田んぼをみんなクワに変えてしまった。
各家には、クワを保存しておく氷室があったん。
奥はけっこう広い大きな穴なんよ。」


集落を散歩していると、穴がいっぱいあいてるので調べてみてね。

知り合いの普及員さんがやってる穴専門ブログ「丹後の穴」
めっちゃおもろいよ! http://wind.ap.teacup.com/tangonoana/

蚕さんの桑をいれてあった氷室
岩をくだいて石鹸をつくった

「昔は、ものがなかったから、生活用品も工夫してつくった。
ここらへんは「白岩」いうて、砕いて粉にしたらええ洗剤になるんやで。」


ナスは2へんつくる。2回目は手種でまいて盆以後にとる

おばぁちゃんは、ナスの苗を農協で買って、7月に種をとって、さらに2回目のナスをつくるのだそう。
ナス科は種子休眠がないのかしら。採った種でそのまま2回目のナスが収穫できるのかしら。
やはり、冬の寒さが残る北部で早苗を作るのは難しく、1回目は苗で買った方がいいのだという。

自家採種をこんな風に使ってるのは初めてきいたなぁ。
昔からの種じゃないのがシードハンターとしては残念なのだけど・・・


自家採種の種のことを「手種」とよんでいて、 豆やウリ系はだいたい手種らしい。
ウリ系でも、薦池の「オウギウリ」や、マウワ瓜だと思うけど、「プリンスメロン」とよばれて100年以上育てらえれているものもあるらしい(郵便局のおねぇさん情報)。
まだまだ探したりないなぁ~

薦池に伝わるオウギウリの種
先祖代々の手種「オウギウリ」を受け継いで・・・

==========================
関連記事:
農的暮らしをめぐる女子旅(1)
農的暮らしをめぐる女子旅(2)
海の見える農園キャンプ@伊根
にほんブログ村 海外生活ブログ ブータン情報へにほんブログ村 環境ブログ 有機・オーガニックへ

0 件のコメント :

コメントを投稿