2016年9月3日

手仕事をたずねる旅【椋川の藁しごと】

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先週は、藍の職人さんたちを訪ね、福知山&美山へ。
そして今日はおばあちゃんから手仕事を学びに椋川へ言って来ました


 今回の企画は、元田中に去年オープンした乾物屋さん「すみれや」さん。
すみれやさんは、地域の農作物や海産物を量り売りしてくれる京都市左京区の町家のお店。



手仕事をナリワイにしよう、と呼びかけがあり、集まったメンバーで椋川のおばあちゃんたちの手仕事をならう。

「毎日使うやろ。毎年、ぼろぼろになるから、新しいのつくったら、古いやつを燃やす。糸も昔は買うお金がなかったら、麻かシナの皮で糸をこさえた。」



椋川で教えている普通の体験教室の時は、すでに藁打ちをしてあるそうだけど、私たちは、藁打ち石をつかって、藁を柔らかくするところからスタート。


昔のおうちには、こんな風に、藁を打つために土間にはめ込まれた石があります。
藁打ち
ねじりながら輪にしてヒモで縛っていきます。
このヒモも昔は糸も買えなかったからシナの木の皮でつくったのだそうですが、私たちは、100均のヒモで縛りました。こういうお話を聞くと、作るよりも買う方がずっと安い時代になってしまったなあと実感します。
シナの木の皮をはいで糸を作った



できあがり!!でこぼこしているのも手作りならではの味がでます。

午後からは箒作り。



藁を縛るときのおばあちゃんの手は力強い。
ずーっとやってると腱鞘炎になりそうなくらい強い握力がいる。

たいへんなのは、「ぬいご」とよばれる穂先を抜く作業。
手箒一本分のぬいごを作るのに一時間。


鍋敷きも箒も、売りものじゃなくて、生活に使うためのもの。
木槌、藁を縫う針(なんていうんだろ)、道具も手も美しい。

タカキビ。箒になる品種はホウキモロコシ。

きっと、毎年つくってきたから、もう作らなくなったいまでもずっと身に染み付いているのだろう。

フジの蔓で織られた着物

つぐら。

現代の暮らしで一年でぼろぼろになるほどは使わないけれど、いまのがぼろぼろになったら、忘れないようにまた作ろうと思う。












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