2013年6月5日
【たねとりの豆知識】 科別自家採種の要点
畑菜のたねとりが完了しました。
ようやくここまで・・・と、種採りがおわるとしみじみします。
ふりかえってみると、これが畑菜
江戸の京野菜「畑菜」の栽培
【たねとりの豆知識】 ~科別、自家採種の要点~
ウリ科
- 雌花、雄花が別なので、花が咲く前に雌に袋をかけ、雄花は咲く前にとって、器に入れてラップしておく。雌花を袋に入れる人は多いけど、雄花の交雑防止対策を忘れる人がいるが、雄花も開くと交雑の危険がある。ラップしておくと次の日に開いてくるので、花粉を雌花につける。
- ウリ科は、たくさん種をとるには、たくさん花粉が必要なので、雌花1つの交配に雄花2つ使う。単為結果といって、花粉がなくても、ホルモンの作用で実はなるけど、花粉がなければ種ができない。結果と結実は違う。
ナス科
- 果菜類の採種は、2~3番果を残す。1番果をいつまでもおいとくと、作物の成長が鈍る。摘果して、まず根を充実させてから実。そして、しまいの果実は、低温でうまく充実しないことがある。よって、2~3番果あたりを種用に残す。
- 自家受粉率が高いが、多少交雑する。ネットを全体にかける。
ユリ科
- 玉ねぎはネギ坊主が出たままにしている人は少ないが、ネギは交雑の可能性がある。
- ネギ、玉ねぎなどは花粉がねばっこく、人工交配が難しい。ハケでなでるように交配作業を行う。
- 集合花で、すこしづつ開花していく。花が咲ききるまでに1週間から10日間かかるので、2日1回ほど交配作業を行う。開花が梅雨にぶつかると結実しないので、雨よけをする必要がある。
アカザ科
- 雌雄の株が別になってる。雄株が先に咲き、雌株があとで咲く。(雄株先熟)
- 雌株は付け根に花がつくので見分けがつく。
- フダンソウとほうれん草は交雑しない。
- 風媒花なので、障壁作物を育てる。麦、えんどう、ソラマメなどは、ほうれん草が立ち上がるころに大きくなるので適している。
- 冬場に葉色が紫色になるものは、アントシアニン(配糖体)が体内に蓄積されるためであり、見た目が悪いので、緑のものを選抜するとよい。
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