2012年6月25日

アンデスのジャガイモ収穫

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耕作放棄地で育てていたジャガイモ「グラウンドペチカ」収穫しました。
お花も目を引くほどの紫色でしたが、芋自体がこれまた面白いです。





これを開発されたのは俵屋農園の俵正彦さんという民間の育種家なのです。
有色の変異種が病害虫に強いことから、毎年35haジャガイモを10年間植え続け、この品種グラウンドペチカを始め、タワラヨーデル、タワラムラサキなど9品種を品種登録。

日本で個人の育種家というと、お花の世界では聞きますが、野菜は種苗会社、穀類は農業試験所で開発されることがほとんどで財力の乏しい民間人には難しそうです。

じゃがいもを種から育てるのってすごく時間がかかるんですよね。
10年間の根気はすごいです。

何をやるにも継続が力なのかもしれません。

俵シリーズ、あとタワラムラサキの収穫が残ってます。楽しみです。


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関連記事
ジャガイモの育種について・・・種の不思議(2)
大きいジャガイモ5個か、小さいジャガイモ10個か
中国語で耕作放棄地開墾

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辛いトウガラシを近くに植えると周りに辛味がとび移るのか?

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「あなたが植えたトウガラシ、辛いやつなんですって。抜いてちょうだい。うちのまで辛くなっちゃうから。」

私がブータンからもって帰ったトウガラシの噂を聞いた近所の方に怒られました。


ええっ!!辛味、つまり、カプサイシンは風で飛んでいってまわりのトウガラシまで辛くするのか?!そんなばかな・・・

と思いつつ、反論できるすべもなく、
すみません、思慮が足りませんでした、と謝る他ありませんでした。

ブータン唐辛子の苗


そもそも、甘いトウガラシの母体(P1)に、辛い種のトウガラシの花粉(P2)がついたとしても、大きくなった子房の遺伝子は母親の器官と同じもの。辛くないはずです。
ここで、P1×P2で出来た種(F1)は花粉(P2)に由来する精核が混ざるので辛くなるかもしれません。


トウガラシは先よりも基部がからいというので、もしかしたら種が辛いのだろうか?
と思って調べてみました。

辛味成分であるカプサイシンが存在するのは、ほとんどが胎座、次に皮、種にはほとんど含まれないようです。


ということは、やっぱり辛味は移らないんじゃないか・・・?

遺伝学をやってる友人に聞いてみました。
I agree. (同意)
とのこと。

なぜ辛くなるかは、
①温度②乾燥③ストレスだそう。

JA福岡のHP「トウガラシはストレスで辛くなる」
http://www.ja-gp-fukuoka.jp/education/akiba-hakase/001/022.html

「先が細いトウガラシほど辛い」
ってのは、ブータンでも聞いたことがあります。
大きくなってないトウガラシほどストレスで辛くなってるんではないかといわれています。


自家採種している農家なら、次の世代に影響が出るから近くに植えるなって言うのはわかりますが、毎年種をJAで注文してる農家には影響しないことになりますよね。


でも、「隣に辛いやつ植えると移るってのは都市伝説(田舎伝説?)ですよ~?」
なーんて反論してみたところで、火に油をそそぐのがおちである。
それこそ、カプサイシンが飛び火するというものだ笑。

わかったところで抜くしかないわけである・・・

ブータントウガラシ、いい感じで大きくなってたのに悲しい。
どこに植えよう・・・


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2012年6月18日

野菜の成長(1)ネパールダイコンができるまで

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これは、ネパールで買ったダイコンの種です。
現地では、「Pyuthane Rato」と呼ばれているネパールの地方品種なんだそうです。



Phythane Rato 種のパッケージ




さて、どんなのが産まれるのでしょうか。
種が採れるまで約半年かかりました。
成長の記録です。

ただいま成長中~♪











手前のもさもさしたのが成長期のネパールダイコン。
葉っぱがつるっとしててダイコンのよう。
ネパール独特の品種の特徴なのかなぁ。














収穫できました。ベビーダイコンです!!
いや、普通はめちゃめちゃ大きくなるんだけどなぁ~ってネパールの友人が言ってました。
これは苦みが強かったけど、本来大きくて甘いのだそう。

そして、どうやって食べるかと聞くと、これがまた面白い!

①そのままサラダにして生で食べる
②ピクルスにする
③発酵させてちょっと酸っぱくなってから干して保存する。

発酵させて干したダイコンを「Sinki(シンキ)」って呼んでるらしい。
そしてカレーに使うんだって。
想像するだけでおいしそう~

で、これがその花。
花までほんのりとピンクに色づいてます。

「ハマダイコン」はピンク色してたので、もしかして原種に近いのかも?





ネパールダイコンの花


ネパールダイコンの種

種いっぱいとれました。育ててみたいって方は採れたての種あります。











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関連記事:
「種の不思議(1)植物のオス・メス」
「種の不思議(2) F1のメリット・自家採種のメリット」
「種の不思議(3)怠け者のロバの作り方」
「種とり用の育て方、食べる用の育て方」 
野菜の成長(1)ネパールダイコンができるまで

2012年6月17日

舟屋のコミュニティレストランでシェフ&ボランティア募集

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前回記事:魚屋のない漁村にコミュニティレストラン
元織物工場であった古民家を、地区の人たちが出資して改造。
毎週末コーヒーショップと直売所を経営している。
月一で「ワンデーシェフ」を募集し、海産物を提供。


以前紹介した民俗資料館「おちゃやのかか」で東北震災復興のチャリティイベントです。

イベント:ワンデーシェフ れすとらん
日時:6月24日(日)11時~14時頃
場所:民俗資料館「おちゃやのかか」(伊根郵便局隣)
料理:テーブルいっぱいの海鮮料理(800円)
その他、地元の野菜販売、手作り市など


☆★ シェフ・ボランティア募集 ★☆

シェフとして腕をふるってみたいと言う方。
シェフのボランティアとして料理を覚えたいと言う方。

コミュニティレストラン一緒にやりませんか?
ぜひ、ご連絡を!


090-6607-2420(前田)
maeda.chisato@ジーメールドットコム

(@から後ろにgmail.comをつけてください。)










新聞記事























2012年6月10日

山菜:アケビ[木通/通草] Akebia quinata

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アケビ[木通/通草] Akebia quinata、アケビ科アケビ属
別名:ムベ、キノメ



アケビって、学名が「アケビア」なんですね。アケビの名前は「開け実」からきたと言われています。日本固有の在来種で学名化したものです。

実はその由来のとおり、熟すと縦にさけて白い果肉をのぞかせます。アケビの仲間には、葉が5枚のアケビ、3枚のミツバアケビ、葉が5枚で暖地に自生する常緑のムベがあります。ムベは実が熟しても裂けません。

新潟では、アケビのことを「キノメ」と呼んでいるらしい。これは、新潟では実ではなく新芽を食べるのが盛んだからだそうです。葉をお浸しにしてもおいしいんですね。

昔のひとが付けた名前って、それだけでどんな植物なのか想像できて面白いです。

アケビのつるは民芸品などにも加工されます。

■リンク
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2012年6月9日

山菜:ウワバミソウ[蟒草]Elatostema umbellatum var.majus

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ウワバミソウ[蟒草]Elatostema umbellatum var.majus イラクサ科ウワバミソウ属
別名:タニミズナ、ミズ、ミズブキ、ヨシナ、トロロクサ



ウワバミソウってなんだか怖い名前です。私は、この名前をきいて「星の王子様」にでてきたウワバミを思い出してしまいました。山間部では一般的によく食べられている山菜です。丹後にきて始めていただいて、どうやって食べるのかわからなかった思い出があります。

「えっ?!ミズ知らないの?」
・・・ってびっくりされました。

群生して生えるので、すぐわかります。ギザギザの葉には光沢があり、2列に互生しています。初夏には黄緑色の子花が葉の付け根につきます。秋になると、葉の間にムカゴが付き、醤油漬けにして食べるといいそうです。

全草利用できますが、なるべく太くて赤っぽくなっているのがおいしいです。「トロロクサ」と呼んでいる地域もあるくらいで、生のまま刻んだり、包丁でたたきつぶすと粘りが出てとろろのようになります。かつおぶし、しょうゆ、梅干しを混ぜて、ご飯にかけて食べても合います。

丹後に来てから食べる機会が多い山菜の一つです。

山菜が採れる季節にいっぱい冷凍しておこう。

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2012年6月6日

山菜:アサツキ[浅葱] Allium schoenoprasum

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アサツキ[浅葱](Allium schoenoprasum、ユリ科ネギ属、別名:イトネギ、ウシビル、センボンワケギ)



ノビルとアサツキどっちがどっちだっけ~いつも間違えるんですよね~^^;

アサツキは花が咲けばわかります。ノビルは帽子みたいなムカゴ(珠芽)が先っぽにできますが、花は咲かないことが多いです。そしてノビルは葉の断面が三日月型、鱗茎はアサツキより深いです。近縁種では、ヤマラッキョウも食べられます。


ユリ科の仲間には植物毒のアルカロイドを有しているものがけっこう多いです。花が咲けば違いがわかりますが、芽だけのときはスイセンと似ているので間違われることもあるようです。ヒガンバナ科にも毒草が多く、タマスダレの葉にも似てるので要注意。

アサツキは葉、花、根、全部食べられます。花が咲く前はやわらかい針のような葉を和え物などにして食べるとおいしいですが、花も食べられるし、根っこは、花が散って、葉が枯れてからがおいしくなるんです。

花を見つけたら場所をチェックしておいて、秋以降に根元が太いものを掘り起こし、味噌漬けやきざんで薬味にしてもいいですね。

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2012年6月4日

山菜:ユキノシタ[雪ノ下]Saxifraga stlonifera

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ユキノシタ[雪ノ下]Saxifraga stlonifera、ユキノシタ科ユキノシタ属
別名:イドクサ、イドバス、イワカズラ、イワブキ)


山間の岩場に生えており、春先になると、ぴよーんと赤いひげが伸び、かわいいお花が咲きます。
けっこう長い期間咲いているので観賞用に鉢植えにしても楽しめます。

葉の模様もかわいいので、思わずスケッチしたくなる植物です。
葉やお花をモチーフにデフォルメしたデザインでブックカバーなんかにしてもかわいいかも。

もちろん、山菜としても利用できます。やわらかい葉を積んで、塩一つまみ加えた熱湯で5分ゆで、冷水で15分さらし、和え物に。てんぷらにしてもおいしいですよ~。



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2012年6月2日

山菜:ウド[独活] Aralia cordata

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ウド[独活](Aralia cordata ウコギ科タラノキ属、別名:クサダラ、ケウド、マコウド)



朝鮮人参、タラノキ、コシアブラ、タカノツメなどの有名な山菜と同じウコギ科です。ウドって、漢字で書くと、「独りで活きる」なんですね。太くても中身は空洞で冬は役に立たないことから「ウドの大木」と呼ばれています。なんかかわいそう。でも、役立たずではありませんよ~。春先にとれる若芽は天ぷらやおひたしになります。酢味噌や梅干しと和えてもおいしいです。

若芽の見分け方は、全体に毛が生えるのが特徴で、冬の枯れた大木を目印に周辺を探してみるといいです。果実も食べられまる。そして、根っこは秋に採って乾燥させ、煎じて飲むと、風邪やリウマチ、神経痛にも効くそうで、漢方の世界では「ドッカツ」と呼ばれています。

栽培品種は暗い室で軟化された白い徒長した茎を用いる栽培の歴史は江戸に始まり、茎が細く軟化した「坊主」「白芽」があったが、昭和初期から「紫芽」という品種が選抜され、「愛知紫」として春ウドが広まっているようです。

ウドの大木っていうけど、意外と有用なんですね。


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2012年6月1日

山菜:フキ[蕗]Petasites japonicus

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フキ[蕗](Petasites japonicus、キク科フキ属、別名:アオブキ、アカブキ、ノブキ、ミズブキ、ヤマブキ)

フキの葉とワサビの葉は一瞬にてますが、テカテカしてて葉脈が細かいのがワサビ。フキは縁が丸い。花を見れば一目瞭然に違います。ワサビはアブラナ科、フキはキク科で雌雄異株。黄色い花がオス株、白い花がメス株です。

まず、雪が解けたら花茎の「フキノトウ」が顔を出し、次に葉がでます。最後に大きく育った葉柄を食べます。花茎はおひたし、和え物、きんぴら、酢のもの、佃煮、天ぷらに。葉は煮物、佃煮に。葉柄は表皮をむいておひたし、和え物、漬物に使えます。いろんな形で長期間楽しめる山菜ですね。

食卓に並ぶのは「作りブキ」といって、だいたい自生ではなく栽培品種。みれば、違いが分かります。葉が大きく、やわらかいのが栽培種で、染色体の倍加処理がされているみたいです。野生のものがやっぱりおいしい、という人もいますが、栽培種の方が食べやすいように改良されているので一般の人には合うのではないでしょうか。

ツワブキの葉はツルツルしてて、よく自生しているのをみかけますが、こちらも食べれます。

斑入りの園芸種もあってかわいいです。道端で斑入りを見つけるとうれしくなります。



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