2014年5月18日
農ある暮らしを訪ねる旅(3)平飼い卵の里をたずねて
お茶の色って緑なのに、「茶色」はなんでお茶の色なんだろうって思ったことないですか?藍、鬱金、櫨、梅、栗、柿、丹色・・・。
日本の伝統色は、染色に使う素材に由来していることが多く、茶色は、お茶を煎じて染めた色なんですね。
京都市大原で平飼い卵を生産されている農家さんを訪ねました。
養鶏の傍ら染色の研究もされていました。
工房には、素材と触媒の掛け合わせの色見本がずらりと並んでいます。
ちょっと染色と養鶏とはかけ離れていると思うかもしれないけど、お話を聞いていると、鳥の卵の状態を飼料でコントロールするための組み合わせのパターンを作っていく作業は、染色と共通しているかもしれないと感じました。
鳥の卵の色は、与える飼料でコントロールできます。
赤い卵にしたければ、パプリカなど赤い色素の餌を与え、淡泊な色にしたければ、コメを与えると白くなる。黒い粉末を与えると黒い卵ができる。
そして、1日おきに黒い粉末とコメを与えるとマーブルになるらしい。ある意味、卵の黄身って染色されてるんですよね。
鶏の飼料 |
色はとってもわかりやすいけど、それ以外にも、普段たべてる卵の味や栄養は、飼料の影響がストレートに出るんだなぁって思った。
どういう飼い方をしているのか、顔の見える範囲で卵を買いたいものです。
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こんにちは。お元気ですか(^^)
返信削除卵の色について、そういえば三野養鶏さんの卵は赤みがなく、綺麗なレモン色ですよね。
自分とこで育てられたお米やお野菜を食べさせておられるからなんでしょうね。
ちなみに、今の季節、鶏さんたちはあまり卵を産まないらしく、役場マルシェにも卵が並ばない日が続いています。
でも、そういうふうに産んだり産まなかったりするのが本来普通で、年中スーパーにあふれているのが不自然なのかも、と思いました。
おひさしぶりです!赤い卵が栄養があるような印象ですが、自然な卵って実は三野養鶏さんとこみたいな卵だったんですね。
削除飼料を見せてもらって、見た目で選ぶのではなく、ちゃんと考えて買いたいなぁと思いました。そのうち、自分で鳥を飼って卵も自給するのが夢です。