2014年8月31日
お米の勉強会研修会in長野(1)自然農法国際研究開発センター
お米の勉強会の研修で長野に行ってきました。
2泊3日の旅の初日は自然農法国際研究開発センターへ。
自然農法センターは、自然農法の創始者である岡田茂吉氏の提唱により、1983年に設立されました。今や40カ国に及ぶ自然農法の普及や、肥料、農薬に頼らない農法、自家採種に適したタネの育種など、国際的な研究を行っています。
研究員の方にご案内いただき、ナスの除雄方法やレタスの交配方法、痩せ地に適したトマトの整枝方法など、実践的な講義を受けることができました。
International Natural Farming Research Center was founded in 1983, advocated by Mr. Okada Mokichi, a founder of Natural Farming in Japan.
Now, natural farming was spread over the 40 countries. The research center promote farming methods without using fertilizers and pesticides, and also breeds organically produced seeds.
A researcher showed us how to breed egg plant, tomato and lettuce.
採種用に残されたキュウリには、落ちてもわかるように、マジックで番号が書かれている。
The code number is written on the cucumber for collecting seeds, so that they know the variety even if it's fallen.
ナスは、自殖性の作物で、基本的には交雑しないとされていますが、完全とはいいきれません。確実に固定したタネを残していくには、人工交配する必要があります。
ナス科は、つぼみの段階ですでに受粉しているので、まず、ナスの花がつぼみの時に、おしべを抜いてやります(除雄)。
2〜3日後におしべのない花がひらいてくるので、花粉を採集し、交配してあげる。そして、まだ受粉能力があるので、交雑しないよう袋をかぶせておきます。
we are learning breeding methods of egg plants.
Egg plant is a self-pollinating crop, and considered less likely to be intercrossed.
However, when you would like to save fixed pure seeds, you should emasculate stamen from the flower bud. then, the bud should be covered with a bag.
In 2-3 days later, the bud will be bloomed. then, extract pollen and interbreed.
固定中のF1のトマト。黄色や赤、いろんな形質のものがでてきます。
This is hybrid tomatoes, mixed with red and yellow colored.
This is hybrid tomatoes, mixed with red and yellow colored.
レタスはほとんど交雑しないので、固定種を作るときは、袋がけはしない。人工交配するときは、花が咲いたらすぐ水で洗い流してから受粉するのだそうです。
交配した日を忘れないように書いておきます。
Lettuce is not crossed, and not necessary to be covered with bag.
when interbreed, all flowers should be washed out with water in order to make sure to be crossed.
Lettuce is not crossed, and not necessary to be covered with bag.
when interbreed, all flowers should be washed out with water in order to make sure to be crossed.
慣行農法(肥料、農薬を使う)と自然農法では、耕し方だけでなく、移植のタイミングや摘芯の方法、仕立て方も違うのです。
自然農法の場合は、追肥もしませんし、やせた土地で育つことが多いので、吸肥力を高め、植物本来もってるエネルギーが活かされるような栽培を考えないといけません。
そのための工夫がとても勉強になりました。
Natural farming does not need fertilizers and vegetables are grown in the infertile soil. So, we have to consider how to enhance natural abilities of plants.
自然農法や自家採種の技法について詳しく書かれた本がありますので、気になる方は参考に。
自家採種の手引き
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