2014年9月1日
お米の勉強会研修会in長野(3)唐木田先生に学ぶ穀物の多様性
お米の勉強会 長野研修2日目。日本古代稲研究会の唐木田清雄先生のお話を聞いてきました。
古代稲に出会ったのは、丹後半島で生活していた頃、あかごめの学校を知ってからでした。
前回記事:「あかごめ学校」との再会・・・
そのときに赤米のルーツを訪ねて雲南やメコンデルタ地域、アジアを探索した話を聞き、とても興味をもっていました。
まさか、こうやって同じように食の起源を求めて旅をすることになるとはその頃は思ってはいなかったのですが・・・。
あかごめ学校の芦田さんの家で、ふと目にした報告書「主要穀物在来品種の特性」には、古代米のルーツや特性、利用方法が細かく記されていました。
そして、時を経て、その筆者の唐木田先生のお庭を拝見できることになるとは、とても不思議な感じがします。
先生は、東南アジア諸国を渡り歩き、100種類以上の古代稲を育てておられます。
小さい田んぼに、数株づつ、食べるためではなく、とにかく種を残すために育てられてきたといいます。
いろんな品種のお米がバケツに入ってずらりと並んでいて感動しました。
規模は小さいですが、食べるためよりも、まず種を残すための畑というのが私の畑のコンセプトに近くてとても共感します。
食べ物の起源をたどる作業は本当に面白いです。
在来種は一度失われたらもどらない「味の文化財」とか「生きた文化財」と呼ばれています。
タネはその作物が生きてきた土地の情報や、人の暮らしの営みを伝えてくれるもので、単なる自家採種の材料ではないと思います。やはり、そのタネがどういう記憶をもっているのか、物語をたどることが私にはとても貴重なものに思えるのです。
赤や黒、緑と、古代米にもいろんな種類があって、インドの高級米バスマティのような香りがする「香り米」も古代から伝わっていました。
カバシコ、におい米、ジャコウ米、ヘンロヨリ、ヒエリ…。ぜんぶその香り米の呼び名。
どうしてその名前がついたのか、香ばしい匂い、麝香のような香り。お遍路さんが持ち帰ったというヘンロヨリ。ねずみのように臭うという「ネズミモチ」。
呼び名をマッピングしてくと、その地の人たちがその食べ物とどうつきあってきたのかがわかります。
作物の地方名は、植え時を教えてくれたり、伝播の由来、品種特性を知る手がかりとなることもあります。
「主要穀物在来品種の特性」はとても面白い本で、古代稲の起源について、これほど詳細に来歴や利用方法、品種特性が解説されている本はないかもしれません。
残念ながら、市販されていないのですが・・・。
残念ながら、市販されていないのですが・・・。
赤米のドライフラワーの作り方を教えてもらいました。
アマランサスも収集されていたようで、お庭にはいろんな種類のアマランサスが植わっていました。
そして、粒の色も、白と黒があります。
こちらは雲南のアマランサス。
1年生とは思えないほど大きな木になっています。
ほとんど流通しない貴重なアマランサスを数種類分けていただきました。
こぼれ種からも増えるというエネルギーの強いアマランサス。
なんとか種継ぎしていきたいです。
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いいブログですね。
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