2015年6月15日
オーストラリアのSeed Savers’ Networkとの交流
"soil is the natural seed bank"
1986年にオーストラリアで設立されたseed saver's network のmichell & judeさんが来日され、一緒に京都観光してきました。
お二人は、30年近くもの間、在来作物の保存に取り組んでこられた大先輩。
世界的なたねの権利保護運動のさきがけとなる活動を作ってこられたのでした。
"soil is the natural seed bank."
「シードバンクは土にあり」
まさに!共感できるコトバが心地いい。
お二人は、30年近くもの間、在来作物の保存に取り組んでこられた大先輩。
世界的なたねの権利保護運動のさきがけとなる活動を作ってこられたのでした。
"soil is the natural seed bank."
「シードバンクは土にあり」
まさに!共感できるコトバが心地いい。
通訳案内士をとって以来、二条城は何度もいっているけれど、建物を見ないでガーデンまっしぐら、木の匂いを嗅ぎ、松の木の絵を描き、茶室に座ること3時間。
二条城にて |
夜は鴨川の河原で語り、アバンギャルドな茶席を設ける「鴨茶」さんも合流。
ワインの瓶で合唱が始まる・・・・・・
その場に偶然居合わせたひとたちのなんとも言えないハーモニー。
こんなガイドははじめてでした笑。
その場に偶然居合わせたひとたちのなんとも言えないハーモニー。
こんなガイドははじめてでした笑。
1. natural seed bank 自然が作るシードバンク
世界中でたねを守る活動に取り組むのは多くが小規模農家、あるいは、家庭菜園愛好家。
理想は半栽培(semi-cultivation)。
お庭に自生えで自然にできたトマトが、また種をこぼし、自然に育っていく。
シードバンクをつくらなくても、土地に根付き、また、来年も生える。
土は生きたシードバンク。
シソやバジルやアズキ、カブ。
そんなシステムを目指しているんだ、と。
半分栽培。ちょっと手をかけてあとは放任の半栽培。
ブータンの庭でもちっちゃいプチトマトが薮の中に生え、
アイヌの人たちが採集するツチマメは雪解けに掘るとでてくる。
原始の農の形かもしれない。
ブータンの牛小屋 |
ブータンの家庭菜園で野草摘み |
2. network rather than gene bank ジーンバンクよりもひとのつながり
フォーマルなシードバンクはどこか中央集権的に、たてものがあって、種が保存してあって、効率的に見えて、農家には使えない。
それがどんな種なのか、顔がみえない。
シードバンクをつくるのではなくて、種を採り、守り育てるひとたちのネットワークをつくること。
畑へのexcursionを組んで、そだてている作物を見て、話をきいて、そして、その種を欲しい人に分け与える。
そうすることで、たねに愛着がわき、その種は人づてによって受け継がれて行くー。
そんな話をミシェルとジュードから聞いて、
早くみんなに来てもらえるような在来種の畑がしたいと思いました。
使わせてもらえる空き地を探し中です。
京都周辺で、在来作物のフィールドミュージアムとして使わせてもらえるような
耕作放棄地がありましたらお知らせください。
耕作放棄地がありましたらお知らせください。
Navdanyaの研修農場にて |
3. small is beautiful
ちいさくはじめること。
全国的な組織は、中央集権的になり、事務も回転していくのが大変になる。
ちっちゃく土地に根付いてやっていれば、やがて、ボランティアがあつまり、
各地に運動が波及し、それぞれの地域ではじめてもらう。
そして、たねのネットワーク同士でつないでいく。
顔の見える範囲でたねを交換し、つないでいくことが大事。
まだまだわたしたちが始めた動きは小さいけれど・・・と言うと、
ちっちゃいことでいいじゃない、すばらしいことじゃない、
つづけることが大事なんだ。君たちはまだまだ若いから。
そう励ましてもらいました。
当面の目標。
在来種の品種のこと、伝統農法のこと、
民俗の伝統的知識、習慣、たべかた。
田舎に行って、おじいちゃん、おばあちゃんに聞いてきたお話を
書き溜めること。
そして、それを伝えて行くこと。
いつか、フィールド・ミュージアムができる場所がみつかるまで。
とにかく実践!
シードセイバーズ・ネットワーク(オーストラリア)では、
20人の日本人インターンを受け入れているようです。
一度訪問してみたいです。
seed savers' network ホームページ
http://seedsavers.net
「鴨茶」についてはこちら。
Kamocha Session III 鴨茶 三服目 黙楽庵 from neconohitomi on Vimeo.
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