2015年8月30日
足助聞き書き合宿(2)ないならつくってしまおう!住まいづくりと仕事づくり
きょうと聞き書きの会のメンバーで先進的な聞き書き活動をされている足助を訪問してきました。◎あすけ聞き書き隊
80歳前後を対象に、生業、考え方、仕事をテーマとして聞き書きを行っています。
これまでに、60名のお年寄りを取材し、1集につき10名づつ聞き綴られた「聞き書き集」はすでに第6集まで発行されています。
今後、10集100名の聞き綴りを目指しているとのことでした。
あすけ聞き書き隊HP
http://asukekikigaki.boo-log.com
(写真:京都と足助の聞き書き隊たちと) |
◎「里Co」
女性市民ライターを中心に自分たちで出版した本格的な移住本。
小さななりわいをみんなでつくっていく「地域スモールビジネス研究会」では、20〜30人のメンバーで月1回集まって、生業、手仕事を考える活動をされています。
「里Co」は、研究会のグループが、インタビュー講座やライター講座を通じて、プロから編集技術を学び、女性が移住したくなるための山里雑誌を刊行しました。
人生を記録したリアルな声が人気で、取材を受けた人が、さらに、新聞社から取材を受けたり、出版社からレシピ本の出版を依頼されたこともあるとのことでした。
facebookページ
里Co https://www.facebook.com/sb.satoco
◎「宙の家」
「ないなら作ってしまおう」
豊田市旭地区で、集落の持続可能性の問題に取り組む名古屋大学高野雅夫先生のご案内で、「宇宙の家」を訪ねました。
移住のハードルになる4つの壁は①住まい、②仕事、③医療、④教育。
移住者は、土間のある古民家に住みたいが、望むような家がない。
ないなら作ってしまおう!と始まったのが千年持続学校のセルフビルドスクール。
建築をゼロから学び、移住するための家を募るメンバーを募集したところ、30組集まった。
大工、建築士たちがボランティアできてくれた。
参加費から一組5万円で150万円が集まり、3年かけて1軒の家をメンバーで建てた。
ひとつの家族が自分たちの家をたて、移住の夢をみんなで応援するリアル版クラウドファンディングではないだでしょうか。
宇宙の家にて |
◎ミライの職業訓練校
移住への第2のハードルが「仕事」。
Iターンをして田舎で暮らすため、どうやって生業をたてるか?が課題です。
職業訓練校というと、ITや、会計など決められたカリキュラムが大半ですが、「ミライの職業訓練校」は、自分でカリキュラムをつくる学校。
田舎で師匠を見つけ、半農、複業に取り組む聞き書きの発展系。
「聞くだけではわからないことも多い。書いたものを読んでも実践はできない。」
と高野先生。
あくまで、実践できる知識を残して行くこと。
裏返すと、実践できない知識は残って行かない。
「限界集落のミライは集落できめればよい。消滅を選ぶのか、元気にしたいのか。消滅を選ぶなら、消滅の準備をしなければならない。」
限界集落で何がおきているのか、集落の消滅とはどういうことなのか。実際に、人口が減ればどういう問題がおきるのか。
集落のリアルな声を聞かせていただきました。
ミライの職業訓練校HP
http://sb-ken.com/miraino/aeeaee/
(写真:住職のいなくなった寺がシェアハウスとしてよみがえった) |
お寺の敷地でこどもキャンプ |
「田舎には仕事がいっぱいある!」
お寺のシェアハウスでは、移住して来た若者が集い「縁日」を開いたり、子どもの教育を共同でやったり、仕事を受注したり。
田舎では商店が次々に廃業し、新聞配達もできなくなってくる。
担い手がいないからこそ、仕事がうまれる。
新聞配達を受注するなど、スモールビジネスのチャンスは広がる。
田舎に移住するためのハードル、「住まい」と「仕事」ですが、
田舎だからこそできる住まいと仕事の形があるのではないでしょうか。
「聞き書き」を活用したまちづくりというテーマで訪問した足助でしたが、
聞き書きを超えたなりわいづくりや暮らし方など多くのヒントをいただきました。
▼「宇宙(そら)の家
電気代ゼロ 「オフグリッド」で暮らしてみる
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO83691220W5A220C1000000/
▼千年持続学校
http://www.oiden-sanson.com/group/sennen.html
*************合宿スケジュール****************
8月17日(月)
あすけ聞き書き隊との交流
おいでん・さんそんセンター
スモールビジネス研究会
千年持続学校
宇宙の家
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