2012年6月25日

辛いトウガラシを近くに植えると周りに辛味がとび移るのか?

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「あなたが植えたトウガラシ、辛いやつなんですって。抜いてちょうだい。うちのまで辛くなっちゃうから。」

私がブータンからもって帰ったトウガラシの噂を聞いた近所の方に怒られました。


ええっ!!辛味、つまり、カプサイシンは風で飛んでいってまわりのトウガラシまで辛くするのか?!そんなばかな・・・

と思いつつ、反論できるすべもなく、
すみません、思慮が足りませんでした、と謝る他ありませんでした。

ブータン唐辛子の苗


そもそも、甘いトウガラシの母体(P1)に、辛い種のトウガラシの花粉(P2)がついたとしても、大きくなった子房の遺伝子は母親の器官と同じもの。辛くないはずです。
ここで、P1×P2で出来た種(F1)は花粉(P2)に由来する精核が混ざるので辛くなるかもしれません。


トウガラシは先よりも基部がからいというので、もしかしたら種が辛いのだろうか?
と思って調べてみました。

辛味成分であるカプサイシンが存在するのは、ほとんどが胎座、次に皮、種にはほとんど含まれないようです。


ということは、やっぱり辛味は移らないんじゃないか・・・?

遺伝学をやってる友人に聞いてみました。
I agree. (同意)
とのこと。

なぜ辛くなるかは、
①温度②乾燥③ストレスだそう。

JA福岡のHP「トウガラシはストレスで辛くなる」
http://www.ja-gp-fukuoka.jp/education/akiba-hakase/001/022.html

「先が細いトウガラシほど辛い」
ってのは、ブータンでも聞いたことがあります。
大きくなってないトウガラシほどストレスで辛くなってるんではないかといわれています。


自家採種している農家なら、次の世代に影響が出るから近くに植えるなって言うのはわかりますが、毎年種をJAで注文してる農家には影響しないことになりますよね。


でも、「隣に辛いやつ植えると移るってのは都市伝説(田舎伝説?)ですよ~?」
なーんて反論してみたところで、火に油をそそぐのがおちである。
それこそ、カプサイシンが飛び火するというものだ笑。

わかったところで抜くしかないわけである・・・

ブータントウガラシ、いい感じで大きくなってたのに悲しい。
どこに植えよう・・・


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