2019年8月8日

「能登半島のチベット」よろみ村大家族の森暮らし

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金沢から車で2時間、陸の孤島「能登半島のチベット」と呼ばれるヨロミ村には5世帯の家族が暮らす。そこは知る人ぞ知る禅寺で、4日間のヨロミ暮らしを体験してきました。

ここでは、外から修行に来た人も、村人も、常に大家族のように一緒に暮らしていることが自然なのだそう。お風呂は5世帯にひとつ。食卓をシェアし、村の子供はみんなで育て、家を建てるのも助け合う。


滞在者は、座禅やヨガをしたり、料理をしたり、染色を習ったり、畑をしたりと、想い想いの時間を過ごす。

朝、アカショウビンの声とともに目覚め、6時半から座禅の時間。海に行きたい人は近所に住む版画作家の滿さんに素潜りに連れて行ってもらったり、スケッチや書をたしなむ人もいたり。ごはんはみんな一緒だ。食卓を囲み、それぞれの人生や哲学をシェアしあう。

わたしは藍染をもう少しやりたかったので、まる1日染めをやっていました。
染色や縫い物の指導してくださるのは、村のお母さん、村田啓子さん。染色家でもある啓子さんは、タネから藍を育て、スクモを作り、作品作りをされている。

てづくりのすくも
糸で縫って防染

タオルをスモッグにしたてる



啓子さんの作品
お寺の敷地には、畑や鶏小屋も。
魚介類は海に採りにいき、半自給自足の暮らしをされています。


半年間滞在したブータンの村での共同生活に似ていた。誰の子かわからない子供たちや動物たちが常に身近にいた。兄弟のように育った5家族の子供たちは、今でも仲が良く、結婚して子供ができてもまたここに帰ってくるのだとか。きっと戦前の日本もそんな感じだったのだろうか。

核家族化し、消滅危機集落が増える今、ヒッピーたちがつくるコミューンでも、新しいエコビレッジでも、シェアハウスでもなく、どこか古くて懐かしい暮らしの姿がありました。

空気は読むものではなく、そこに居合わせた偶然の瞬間が作るもの。いついっても、誰が行っても、その時その時で違う時間が流れているのだろう。浮かない個性が響きあう、自然体の暮らしの形。瞑想しながらも、理想の生き方への妄想がとめどなく湧いてくるのでした。



<行き方>
観光のお寺ではないので、ホームページはありません。ご縁がある方のみたどりつけるような雰囲気がいい感じだなあと思いました。
どうしても行ってみたいという方は、こちら、曹洞宗の修行の場だということを念頭に、曹洞宗のホームページからご連絡されるのが良いかと思います。

五雲山  龍昌寺
https://www.sotozen-net.jp/temple/84

ヨロミ村の住人、版画家の江崎満さんのサイト
https://gorosuke.exblog.jp/

<ご近所情報>
中谷家:400年前の庄屋を改装した古民家そばカフェ。
https://www.noto-nakatanike.com/

能登仁行和紙:草や樹木をとりこんだ独創的な世界観の和紙の作品がとても素敵な工房
https://www.noto-nigyou-washi.jp/



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