2012年7月23日

大暑には暖をもって養う

2 件のコメント :
ご近所さんから差し入れが届きました。トマト、ナス、キュウリ、果物のバスケットです。これはうれしい!夏だなぁ~



二十四節気では、「大暑」に入りました。

文字からめっちゃ暑い感じが伝わってきます。

そして、土用入り

土用と言えばうなぎのかば焼きですが、土用は実は夏だけではなく、一年に4回あります。

5つのエレメント、水、木、火、土を

夏=火、冬=水、春=木、秋=金

に割り振ると、土だけが入らなかったので、それぞれ夏至・冬至・秋分・春分の前15日間を土用にしたそうです。

土用の間は土の気が盛んなので、石を動かしたり、地面に穴をあけてはいけないそうです。


これ、面白いことに、ブータンの言い伝えに似たようなのがあります。

土の気「ルー」の満ちているパワースポットのようなところがあり(だいたい羅漢の近くなど)、そこで土壌サンプルをとろうとすると、のろわれるぞ!と叱られました。

その時、私の足は、ブトやヒルに噛まれまくり、ひどい後が残ってました。お清めするように、と、聖なる薬草をいただいたのを思い出しました。

他にも、「ラニル―」と呼ばれる、アカネ科の植物を付けると、魔物に噛まれた後が消える、などなど、民俗伝承はおもしろいです。



ちょっとずれましたが、日本にも、なるほど~!と思える伝承がたくさん残ってます。


生け花の世界では、夏至からお彼岸までが「大陽」、お彼岸から冬至までを「小陰」、冬至から春のお彼岸までが「大陰」、そして夏至までが「小陽」と言います。

お花の生気を長持ちさせるために、外気に「陽」が満ちている時は、逆に内に陰気が溜まるので「熱」を持って養う。つまり、切り口を熱湯で消毒する。そして、「陰」の季節には、内側に熱がこもるので、冷気をもって養う。つまり、切り口を氷水で冷やしてから生ける。


生け花の先生からこれを聞いて、逆かなぁ~と思いました。しばらく納得できずにいました。

先日、マクロビオティックをやってる友人が教えてくれたこと。

「夏は、陰の食べ物(ナス科、ウリ科)が欲しくなる。すると陰性ばかり摂取して、体が陰性に傾きすぎて夏バテになる。夏バテは、逆に体を温める陽性の食べ物をとると治る」


あれ?これって、生け花の先生が言われたことじゃないか!

食べ物の世界にも、お花にも、陰・陽がある。

図式化すると・・・



夏に採れる作物、ナス科、ウリ科などは陰性の強い食べ物。夏の暑い「大陽」の時期にできるう食べ物が「陰性」。

そして、冬に採れる根菜類(ダイコン、人参)などは陽性の強い食べ物。寒い時期に採れるのが「陽性」。

一瞬、逆だと思うけど、何とも合理的。

作物は「種」や「根」形で冬越しする。長日植物は春先に花芽分化し、花を咲かせる。トウが立つというやつである。
春には葉物、根物が旬となり、やがて夏に実を結ぶ。秋には種に戻る。

山野草で言えば、春はフキやワラビ・コゴミなどの若芽を食し、夏はヤマモモ、ウメなど果実を採種。秋は木の実が旬となる。



さて、大暑の候、疲れやすいのは陰気が内に溜まっているせいかもしれない。花を生ける時と同じように、暖をもって食養とすべしか・・・。





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2 件のコメント :

  1. ハシモトアヤコ2012/07/24 8:49

    おもしろーい!!
    勉強になりますね~。
    昔からの言い伝えは、本当に理にかなっていることが多くてすばらしいですね。

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  2. あやこさん
    近所のおばあさんのお話聞いてると面白いですよね。ちょっとした会話から発見があります。
    またバーベキューしましょう!海が一望できていくら叫んでも大丈夫ないい場所があるんです!

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