2014年6月1日

コメ展に行ってきました。

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コメ展に行ってきました。




稲の多様性を植物学や芸術、民俗文化など様々な観点から表現した展示でした。


もともと多年草だったというイネ。
そのことを知ったのは、オランダにいた頃でした。

稲のルーツとされる、イネ科のルフィポゴンは実を付けないと言います。
熱帯では枯れることなく、株で増えるのです。

稲刈りが終わった後、株をそのまま置いておくとまたそこから穂が伸び、2期作目に入るのだと、
インドネシア人のクラスメートに教えてもらいました。


世界にはいろんな稲があって、洪水が頻繁に起こるバングラでは浮稲、ネイティブアメリカンが収集するワイルドライスの根は、マコモタケとなる。

水田に魚を養殖したり、豚小屋を田んぼの上に作って糞を直接栄養にする複合農業のカタチもアジアではよく見られます。


ところ変われば、時代が変われば、栽培作物も、ヒトも、文化もうつりかわっていく・・・



改めて考えると、本当に多様なイネが存在するのです。
普段みている畑からは気づかないことです。






左から東南アジアの稲、江戸時代の稲、現在の稲



こうやってみると、ずいぶん短稈になったものです。 












これまでは、民俗学や植物学に興味をもって勉強してきましたが、
デザインという表現から植物をとらえることはありませんでした。

むしろ、人工的なデザインは、ありのままの本質ではない、
表面的なもののような気がしていたのです。


だけど、種の保存の取り組みを始めてみて、
タネオタクではなく、一般の人に興味をもってもらうには、
伝える力、表現力の必要性を感じています。

そういう意味で、参考になった展示でした。






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