2020年6月21日

石臼で刀根早生柿の柿渋づくり

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古墳がもりもりしげる山の辺の道の柿ばたけ。奈良県は全国2位の柿の産地ですが、山の辺の道沿では刀根早生、平核無が作られています。実は、8割以上の柿が捨てられていることを知っていましたか?

実らせる柿は1本の枝につき1個だけ。残り3/4は摘果します。この作業に1本1時間かかります。柿農家にも高齢化が進み、労働力不足と柿の出荷値段がやすいことから辞めていく人があとをたたないのだそうです。



呼びかけに賛同してくれたメンバーで、捨てられる青柿をいただき、摘果のお手伝いをしてきました。




青柿を石臼と杵でついて山水で仕込みます。
生絞り柿渋染め用と、1年寝かせた柿渋と、2種類の柿渋をつくりました。


生搾り柿渋を羽釜で炊き、染料を抽出します。
生搾りのミョウバン媒染だと、クリーム色になりました。
寝かせるとどう変わっていくのでしょうか?

ご近所さんがつくられた柿渋の一閑張り。




持ち寄りランチは晩御飯にも食べきれないほどの郷土料理が並びました。


あくる日にはぶくぶく泡立ってきます。


10日間毎日かき混ぜ、濾します。
濾した液体は1年寝かせます。

3年前につくった柿渋。
渋い色になりました。




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