2012年9月19日
ストックの花が八重咲きか一重か?双葉で見分ける技
今日の大発見は、以前の記事で書いたストック(花卉)の八重咲き鑑定をやっている職人さんに会えたことです。農家さんを「職人」と呼ぶには理由があります。ストックの八重鑑定はまさに職人技なんですもの!
前回記事: 「薦池の伝説(1)幻の小豆と鬼の伝説」
ストック(画像:wikipediaより) |
ストックって熟練した農家さんにしか扱えないお花。
というのは、八重咲きになるものと一重のものが半々の確率で出る。
八重になるものが高く売れるので、移植する前に、八重かどうかを鑑定しないといけないのだ。
はい、これが、そのストックの苗です。
どれが八重になるものかわかりますか?
違いの見分け方教えてもらいました。
- まず、4粒同時に撒きます。
- 双葉が生えてくるのが遅く、葉柄が伸びているものを間引きます。
- そして、しばらくして、3つのうち、成長が遅いもの、葉のとがったものをまた間引きます。
- 残った2つのうち、勢いのいいものを最後の1つにとっておく。
このやり方で4つのうち1つ定植すると、熟練した農家さんなら、9割の確率で八重がでるのだそうです。
最初のうちは、「確実にこれは一重だ!」と思うものをわざと別のポットに植えて観察するそうです。
こうして、絶対に一重のものを見分ける目を磨くのですね。
同じ商品を作っても9割が八重の熟練した農家と、6割しかでない農家では、格段に収入に差がでます。ストックの生産は、継続こそ力なり・・・と言える花卉の代表ではないでしょうか。
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