2014年11月30日

宇治田原の古老柿を訪ねて Korogaki in Ujidawar

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「柿とお茶は相性がいい。」
なぜ宇治茶が美味しいのか、その秘密は柿にあるようです。
宇治茶の生産地、宇治田原町の茶農家さんを訪ねました。



柿屋は、11月下旬から12月中旬にかけて、今しか見れない冬の風物詩。
お茶農家の閑散期の副収入として「古老柿」は作られてきました。

原料となる在来柿「鶴の子」は古くは200年前からなる大木も。

宇治茶が伝わったのが12世紀。
柿はお茶の木を守る霜除けとして、また、製茶道具の和紙に塗る柿渋をとるために栽培されてきました。

稲刈りが終わると、柿を干す茅葺きの柿屋が、山間部の谷間に建ち並びます。
1間が3尺、横に6間あり、1間を1人、計6人で一つの柿屋を建てます。
屋根には昔ながらの藁。雨が漏らず、風は吹き抜けるため、飛ばされることがないのだといいます。
1年に2ヶ月しか使わないため、藁と木材は10年はリサイクルされています。


「古老柿の製法はお茶と似ている。どちらも干して揉むと渋が抜けて旨味にかわる。」と農家さん。



古老柿は宇治茶とセットで贈られる贈答品で、裏千家の記録では茶菓子の原型であったといいます。

柿を剥く内職をするのは「柿剥きさん」。一日に500個剥くベテランも。
1区画に5000個の柿が並び、1日2回柿を揉む。大変な作業です。




柿の皮は漬け物用に使われ、年末にかけて出荷される干し柿は、地元では酔い覚ましに食べられているそう。

忘年会のシーズンに欠かせない柿。
実は、お茶の生産を支えている立役者なのでした。

この風景が見学できるのは12月中旬まで。



宇治田原町HP
http://www.town.ujitawara.kyoto.jp/sightseeing/walk/kkakiya.html




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