2015年9月30日

ならいごとの旅 in 台湾(2)薬草を学ぶ旅

2 件のコメント :
薬草王国でも特に薬草を生産しているのが台東。
原住民族が多い東は在来種の宝庫だったりします。


こちらの薬草園では、有機認証を取得している農園で200種類の薬草を生産し、商品加工をしたり、体験教育をしたりしていますが、とくに印象的だったのが、薬草バイキング!

ここで提供されている薬草カタログが配られ、薬草を使ったフルコースが楽しめます。サラダから鍋、醤油やスパイス、コーヒー、紅茶、スイーツ。全てに薬草がちりばめられています。





醤油、ソース、スープの多様性がすごい!
ぜんぶ手作りで、しかもオーガニック。


受付時に配られるリーフレットには、それぞれの薬草の解説が書かれている。


もりもりに盛りつけられた薬草がずらりと並ぶテーブルは圧巻。



台湾でつい手にとってしまった1冊。
『Drunken Botanist 酔人植物博覧会』
その名も人を酔わせる植物の図鑑。


これは、市場にならぶ野草の写真。


龍葵(Solanum nigrum L.)イヌホオズキ
 日本では食べれないとされている。
 中国や台湾では、民間薬として使われているし、市場でも野菜として売ってる。
 サポニンの少ない種類なのでしょうか??
 知っておられる方、教えてください。

莧菜(Amaranthus inamoenus Willd.)ヒユ、ハゲイトウ
市場でよく見る、緑に赤い模様が生える野草。
 

ちなみに、この写真は、台北市内で野草を販売している桃園集落のおばあちゃん。


これは「香椿xianchun」チャンチン。
スパイスとして、スープに入っていたりします。
お茶にしてもおいしい。

シソ科の「仙草」
台湾の夜市にいくと必ずあるのが、「仙草」のジュースやデザート。
漢方っぽい独特の味がするのですが、慣れると病み付きになるかも?
実際に生えているところを見たいと思っていたのですが、初めて見ました。
初めて見た感想は、おお、やっぱりシソ科だなあという感じ。



さて、お味の方は・・・?

白鳳菜 (Gynura formosana kitamura
台湾特有種だそう。
アイスプラントみたいな食感でけっこういけます!
発見者はキタムラさんでしょうか。学名にお名前がついています。

赤道桜草 (Asystasia gangetica)
はじめてみる野草。生でもけっこううまい。
なぜか、別名が、日本枸杞というのだそうです。
でも、日本語で検索すると、chinese violetとしか書いてなくて園芸種として紹介されています。

藤三七 (Anredera cordifolia)
「川七」とも言うらしき薬草。
葉っぱはつるつるで、ツルムラサキみたいな食感。
でも、ちょっと苦い。

角菜 (Artemisia lactiflora wall)

ヨモギ菜。初めてみたのは、タイヤル族のおばあちゃんの市にて。
山で摘んで来て市で売ってるそうです。
日本のヨモギはindicaなので、属は同じだけど種が違う。
欧米ではマグワートと呼ばれる。
サラダにしても食べられる。

葉下紅(Emilia sonchifolia)
日本語では、ニガナ。キク科の植物。
緑なのに、なぜ葉下紅なのか?
尋ねてみたところ、時期が来ると葉が赤くなるのだそうです。
苦いし、いかにも漢方な味で、生では食べられたものではないです。


それから、野草ではないけれどこれ。うまいです。
秀珍菇 まいたけ
英語では、oyster mushroomというそうです。



鍋にしたり、天ぷらにしたり。
サラダにしてみたり、
ソースをかえてみたり。
いろんな食べ方を楽しみました。

けど、薬効が強すぎて、食べ過ぎると、逆にふらふらになります^^;
とくに生ではあまり食べ過ぎないほうがいいと思います。

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2 件のコメント :

  1. はじめまして。
    この3月にリタイヤして、屋久島で農的暮らしをしようと考えています。
    だから台湾の薬草園はとっても興味があります。
    野菜は沖縄とかぶるものが多いみたいですね。赤道桜草はたぶんコロマン草、川七は雲南百薬(これは最近オカワカメという名前で関東でも苗が売られています。)白鳳菜は水前寺菜の仲間で、角菜はフーチバーに近いようですね。
    移住したら、薬草や野生に近い果物を植えて、food forestを作りたいと計画中です。
    いろいろ教えて下さい。

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    1. それは素敵ですね。
      屋久島は行ったことがなく、ぜひ移住したら訪ねてみたいです。
      この記事にある台東の原生植物園はぜひ訪ねてみてください。

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